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もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら羊

1 :ねぇ、名乗って:2007/01/30(火) 19:16:03 ID:jnf7R1Ch0
もしも新垣さんと亀井さんに同時に告白されたらまとめサイト
http://www.geocities.jp/gakieri193/

亀井・新垣小説まとめサイト
http://fish.kakiko.com/kamepool/index.html

読書公園
http://www.geocities.jp/pushrockcandy/

2 :ジェット ◆aJ1VZFRNi2 :2007/01/30(火) 20:06:29 ID:ZIr19zMI0
鳩池

3 :ねえ、名乗って:2007/01/31(水) 02:33:36 ID:/ZfFFpar0
寝る

4 :携帯21:2007/01/31(水) 07:03:22 ID:2n64GKV1O
狼立ってませんよね?
どうしたもんでしょう?

5 :ねえ、名乗って:2007/01/31(水) 21:02:25 ID:/ZfFFpar0
立ったみたいだね

6 :ねえ、名乗って:2007/02/01(木) 20:03:01 ID:bjVt7Aie0
前スレ
もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら24
http://ex19.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1169770880/
今スレ
もしも新垣と亀井がHな幼なじみだったら24
http://ex19.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1170209073/

7 :ねえ、名乗って:2007/02/03(土) 00:07:02 ID:PLaWS60X0
この人の続きもまってるんだが狼は規制中で書き込めない

44 名前:名無し募集中。。。[sage]投稿日:2007/01/25(木) 20:24:18.43 0
ドライブ a GoGo!

「ねえ、ドライブ行こうよ!」
そう言ったのはカメだった。
「絵里も免許取った事だしさ」
ガキさんと僕は顔を見合わせた。
こいつはこうたまに、いや毎回、素っ頓狂な事を言い出すんだ。

「え!?ちょっと待って。カメが運転すんの?」
「だって、ガキさん免許無いじゃん。絵里は持ってるモンね〜」
「ってアンタ、昨日でしょ免許もらったの」
「まぁまぁ、こういうのは練習だよ、練習」
「ドドドドライブなら俺がどこでも連れてってやる。な、悪い事は言わんから、考え直してはみないかね?」
「そうだよ、カメ!あたしたちはおとなしくコイツの車で、座ってようって!」
「…お前ら、おとなしく座ってはないだろう……」
「うるさい!アンタは黙ってなさい」
だってホントにぎゃあぎゃあうるさいんだもんな。

俺の運転で3人で出かける事はよくある。買物とか、行楽地とか。
ずっと一緒だった学校を卒業したのに、まだ一緒にいる。幼なじみの仲。クサレ縁。
カメが言うには、これは運命だよ、とかいうやつらしいけど…。
俺はそんなカメの戯言は聞き流しているが、
一方のガキさんは、なるほど運命か、と納得モード。

8 :ねえ、名乗って:2007/02/03(土) 00:07:44 ID:PLaWS60X0
45 名前:名無し募集中。。。[sage]投稿日:2007/01/25(木) 20:26:31.74 0
黙っていれば結構な美少女なのに、口を開くとアフォがばれるカメ、亀井絵里。
絵里のせいで突っ込み役が板に付いたしっかり者のガキさん、新垣里沙。もちろん美少女。

まあー、確かにモノゴコロ付いた時からコイツラには振り回されっぱだけども。
んだから、かけられた迷惑も含めて運命かっていうと正直気が重い。
確かに、2人とも可愛いけど。よく知り合いには羨ましがられるけど、
だからといって、命までを預けられるかと言ったら、そりゃあちょっと、ねぇ…。
するとその時名案が閃いた。
まさに!頭の上で電球が付いた感覚ゥゥゥ!

「カメ!お前な、ドライヴったってな、車を持ってないじゃあないか!なんだ!残念だなぁ」
「そ!そ〜うだよ、カメ!クルマがなかったらー、ドライブ行けないんだよ!」
ガキさんの頭上にも電球が見えた。

いやあ残念だ残念だを繰り返す俺たちに、カメは事も無げに言った。
「車なら、キミのがあるじゃん!」

…電球は静かに割れました。



9 :ねえ、名乗って:2007/02/03(土) 01:17:05 ID:PLaWS60X0
狼のスレにこのスレの存在を教えて

10 :p2159-ipad310osakakita.osaka.ocn.ne.jp/osk:2007/02/03(土) 01:21:53 ID:K+LrA4kp0
uhcustan/guest

11 :ねえ、名乗って:2007/02/03(土) 19:44:11 ID:PLaWS60X0
また落ちちゃったか
もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら25
http://ex19.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1170456844/

12 :ねぇ、名乗って:2007/02/04(日) 03:24:03 ID:3+Dzv1kqO
携帯21さん
そろそろ羊で書いたらどうでしょうか?

13 :携帯21:2007/02/04(日) 11:44:45 ID:kQvUqQU8O
最近軽く引いてしまうほどよく落ちますね

どうしたもんでしょう…

14 :携帯21:2007/02/04(日) 16:20:07 ID:kQvUqQU8O
(狼)パート25の>>31

自然とおっぱいが口から離れて俺の胸に当たった。
舌で味わった時にも分かったが、コリッとしたグミキャンディーのようなサユミちゃんの薄いピンクの乳首が動く度に俺の胸を刺激した。
ん?
どうやらおっぱいに関しては絵里よりサユミちゃんの方が感度良さそうだぞ。
サユミちゃんが不自然に体を伸ばして乳首の尖端を擦りつけてくる。
「サユミちゃんっておっぱいが好きなんだね」
誰憚ることなくサユミちゃんの耳元で囁く俺。
顔は見えないが確かにサユミちゃんが頷いたのが分かった。
そして俺はサユミちゃんの吸い付くようなキメの細かい肌を感じていた。
絵里のものとは全く違う疑いたくなるほどつるつるの赤ちゃんみたいな肌。
これがサユミちゃんの肌なのか…。
それだけで勃起が一段階UPした気がした。
「痛…んんぐっ…」
あぁ…分かるんだねサユミちゃん。
それにもう1つ。
サユミちゃんの黒光りした長くて美しい髪。
それが動く度にサラサラと俺の顔をくすぐる。
いい匂いだ。
いつまでもこうしていたい。
気がつけば俺は腰を動かすのをやめていた。
少しずつではあるがサユミちゃんが自分で動いて快感の糸口を探し始めたようだ。
それならば…。


15 :携帯21:2007/02/04(日) 16:22:29 ID:kQvUqQU8O
グイッグイッとおもいっきり腰を突き上げる。
「痛いよぉ〜!!」
もっとサユミちゃんの悲鳴を聞かせて欲しい。
長い髪を掻き分けてサユミちゃんの顔を無理矢理俺の前に持ってくる。
うるみっぱなしの真っ赤な目と涙で濡れた頬。
そして情熱的な厚い唇がなにかを求めてるように力なく開いた。
俺はその顔を見ながら尚も突きまくる。
「痛い痛い痛いよぉ〜もうイヤだよぉ〜!なんでそんな意地悪するのぉ〜!?」
またもや溢れてきたサユミちゃんの涙。
「いいじゃん別に!」
「よくないよ…サユミ…ホントに痛いんだから!」
「ふ〜ん」
俺はサユミちゃんのケツに爪を立ててガシガシと奥へ奥へと入り込もうとする。
「あぁ〜!もう痛いよぉ〜!!もっと優しくしてぇ〜!!」
知ったことじゃなかった。
それなりのリスクをおかしてまでもこんな関係になったんだから気にする方がおかしいんだと自分に言い聞かせた。
あっ、そうそう。
儀式を忘れるとこだった。
「ちょっと待ってねサユミちゃん、儀式を忘れるとこだったから」
「儀式?」
サユミちゃんには儀式って言葉がよく似合う。
俺はサユミちゃんの片足を上げさせてゆっくりとアレを抜いた。
赤くなった粘りのある糸が俺とサユミちゃんを繋いでいた。


16 :携帯21:2007/02/04(日) 16:24:01 ID:kQvUqQU8O
「それじゃあいくよ!!」
サユミちゃんはなにが起こるのか分からなくて不思議そうに目を白黒させて俺の動きを見ていた。
「あっ!!」
サユミちゃんの声は俺の2本の指のせい。
サユミちゃんの中をクチャクチャと掻き回す。
「うぅ〜っ、ちょっと変な感じがするぅ〜」
眉間に皺をよせたサユミちゃんを無視してまだまだ掻き回す。
「よし、いいかな」
最後は掬うようしてサユミちゃんの中から出した2本の指にはなんとも形容し難い水飴のような赤黒く濁った固体と液体の中間みたいなものがついていた。
中にはゼリー状になってプルンと震えたのもあって、熱を加えれば煮こごりみたいに溶けてしまいそうだった。
「サユミちゃんの中から出てきたんだよ」
サユミちゃんに見せつけるように持っていく。
「イヤだよS君!なに?どうするの?」
不審そうに俺を見つめるサユミちゃん。
「うん、こうするの」
俺はそれを大きく開けた口の中に持っていこうとする。
「イヤなのイヤなの…そんなのはイヤなの…」
絵里のもそうしたんだ。
そんなことサユミちゃんには言わないけれどとにかく儀式なんだから仕方ない。


17 :携帯21:2007/02/04(日) 16:25:29 ID:kQvUqQU8O
「あぁ〜っ!!」
サユミちゃんの大声と共に俺の口の中に吸い込まれたサユミちゃんのただならぬもの。
う〜ん。
確かに血の味なんだけれど…。
なんか絵里のよりちょっとだけ甘酸っぱくてその上苦い気がする。
これは確かにサユミちゃんの味だ。
また1つ新しい味が俺の中に刻まれた。
目を覆ってるサユミちゃんをそのままに、いよいよもって興奮した俺のを容赦なくサユミちゃんの中に突っ込む。
「あぁ〜!!」
再度サユミちゃんのケツに爪を立てて今度は一心不乱で突いて突いて突きまくってやる。
「あぁ〜!あぁ〜!あぁ〜!!」
逐一サユミちゃんの声が響いてうるさい。
あまりに耳障りだったので俺は黙ってサユミちゃんのケツをおもいっきりひっぱ叩いた。
「痛〜い!」
聞こえない振りしてどんどん叩く。
片方の手は爪を立てて片方の手は叩きに叩く。
サユミちゃんの真っ白で綺麗なおしりがどんな風になってるか楽しみでたまらない。
「痛いよS君!やめてよもう〜!!」
この口を塞いでやりたい衝動にかられる。
そうだ!
俺はサユミちゃんが脱いだままになっている可愛いパンティーを丸めて無理矢理サユミちゃんの口に押し込んだ。


18 :携帯21:2007/02/04(日) 16:27:52 ID:kQvUqQU8O
「あごがは…」
もがくサユミちゃんを無視してブラでサユミちゃんの手を縛る。
絵里に旅行でやってから以来久し振りだったので上手く出来るか不安だったけれど案外すんなり出来た。
サユミちゃんは体をよじってどうにかしようと抵抗するので俺は感覚がなくなるほど何度もケツを叩いてようやく黙らせた。
絵里だったらそろそろ〇〇〇も快感に変わってくる頃なのに相変わらず突いてもサユミちゃんは顔を歪ませて抵抗するばかりだ。
それになにより俺自身気持ちよくない。
う〜ん。
いろいろ考えたけれど絵里には絶対怒られそうだし別れられそうなので思い描いてただけでやったことないアレをしてみることにした。
言葉は悪いけどサユミちゃんで試させてもらおう。
バチィ〜ン!!
サユミちゃんのおしりに俺の平手が会心の一撃を喰らわす。
「ぐがぁ〜!!」
後ろ手のサユミちゃんの体が波うってガクリと倒れた。
こんなもんじゃない。
俺はサユミちゃんの後ろに回ってサユミちゃんのおしりを持って無理矢理バックの体勢にもっていく。
いろんなものでジュルジュルになった〇〇〇を乱暴に掻き回して、その手に付いたものをサユミちゃんのア〇ルに塗りたくった。

(続く)

19 :携帯21:2007/02/04(日) 16:40:15 ID:kQvUqQU8O
(狼)があまりにも不規則な為に勝手ながら(羊)に続きを書き込ませてもらいます

断行をお許しください

携帯21

20 :ねぇ、名乗って:2007/02/04(日) 16:42:44 ID:3+Dzv1kqO
携帯21さん乙です
羊だと狼みたいにすぐ落ちていくことはないので自分のペースでやって下さい
それよりさゆとのここまでの流れ見れなかったから残念です

21 :携帯21:2007/02/04(日) 18:13:58 ID:kQvUqQU8O
早速のレスありがとうございます!
相変わらず書き込みが済むとすぐに消して次のを書き始めるので前に投下したのは手元に残っていません

すぐ落ちてしまうと携帯21にとっていろいろと都合悪いので今更ながらですけど落ち着いたこちらに書かせてもらえたらと思ってます

本編は旅行が終わり桃子編が終わりサユとの決着が近づいています
書く場所は変わりましたがこれからもご愛顧のほどを!

あと読書公園の人へ
毎度ありがとうございます
第1章は【AFTER THE RAIN】編にしてもらえますか!
ネタを思い付いた時にまず雨があったんです
それも夕立
書き始めて幾らも経たないうちに『放課後ガキさん通り雨』というスレが立ち、世の中には自分と同じこと考えてる人がいるんだと驚いたことを憶えています
あと里沙、美貴、亀兄が喫茶Kで会う話は最後のところがないようなので改めて書き直してみようと思います
どうかよろしくお願いします!!

22 :ねえ、名乗って:2007/02/04(日) 19:16:08 ID:GEFigSO00
おつです
規制で保全出来ないのがもうしわけないです

23 :携帯21:2007/02/04(日) 20:16:26 ID:kQvUqQU8O
レスありがとうございます!
そしてお心使い感謝します!!
誰が悪いというわけでもなくここがみんなにとって落ち着けるならそれがなによりだと思います
問題は皆さんに保全してもらえるだけのものを書いているかということ
いつもながらの携帯21の寝言で申し訳なく思っています

24 :ねえ、名乗って:2007/02/04(日) 21:57:09 ID:GEFigSO00
読書公園の人
狼移転でログ取得出来ないって言ってたけど解決したんですかね?

25 :ねぇ、名乗って:2007/02/05(月) 11:21:43 ID:YRNiHQPw0
ごめん
このスレ知らなくて狼に立てちゃった

26 :携帯21:2007/02/05(月) 14:26:23 ID:7hASd4u4O
>>18
よし!
これで一気に!!
俺はギンギンのアレをサユミちゃんのア〇ルに当てがってここぞとばかりに腰を前に突き出した。
「ぐがあ〜!!!」
首を振りもがき苦しむサユミちゃんがたまらない。
サユミちゃんの絶叫が益々俺のボルテェージを上げていく。
強力な抵抗で中に入れない。
まだまだ!
俺はサユミちゃんのくびれを持って容赦なく突き上げる。
「むぐわあ〜!!!」
サユミちゃんが頭をシーツに擦りつけながら泣き叫ぶ様も実にいい。
あと少し!
うりゃぁ〜!!
「ぐわがぁ〜!!!」
サユミちゃんのあのつぶらな目が尋常じゃないほど見開かれてなにかを凝視している。
どうやらサユミちゃんのア〇ルが裂けたみたいでつつつぅ〜っと血が滴った。
遂にサユミちゃんのア〇ルが俺のを丸々飲み込んだ。
うう〜っ!!
気持ちいい〜!!
強烈な締めつけにめまいがしそうになる。
「気持ちいいよサユミちゃん!」
俺は優しく言ったつもりだったのにサユミちゃんの抵抗は凄いものがあった。
ならばと俺はサユミちゃんの腰を鷲掴みにしておもいっきり腰を振って応えてやる。


27 :携帯21:2007/02/05(月) 14:28:39 ID:7hASd4u4O
「むぐわぁが〜!!」
とてもサユミちゃんとは思えない声の連続。
それがまた俺を勢いづかせる。
「あぁ〜サユミちゃん締まってるよ…凄いよサユミちゃん!」
こんな快感絵里でも俺自身の手でも味わったことがなかったのに…凄い!
手持ち無沙汰じゃなんだから思い出したようにサユミちゃんの真っ白だったおしりを平手打ち。
ミミズ腫れを越えて幾つもの紫色のもみじがたくさん出来ていた。
いい眺めだなぁ…。
俺が動く度に声を上げていたサユミちゃんだったが、絶頂が近づいて俺の腰が加速するともうなにも言わなくなってぐったりしていた。
とにかくこの悪夢が早く終わってくれと耐えに耐えているサユミちゃんの姿はそれはまた興奮ものだった。
「あぁ〜サユミちゃん!出る!出るよ!イクよぉ〜!!」
俺の言葉に反応したのかサユミちゃんのア〇ルがこれまた凄い力でキュ〜っと締めつけてきた。


28 :携帯21:2007/02/05(月) 14:32:45 ID:7hASd4u4O
「あぁ〜出る出る出る出るよぉ〜サユミちゃん出るよぉ〜あぁ〜!!!」
サユミちゃんのくびれを持ってのけぞりながらも腰を振り続ける。
「うおぉ〜っ!!」
貯めに貯めてきた欲望の権化が今猛烈な勢いでサユミちゃんのア〇ルの中に注ぐぎ込まれる。
「あぁ〜おおっ!!」
これは他に例えようがない純粋な快感。
「ぐっほぉ〜っ!」
抑えようと思っても抑えられない快感の連続。
「ふっふぅ〜」
ううっ!
おうっ!
ビクンビクンとサユミちゃんの中でまだ波打つ俺のアレ。
最高だ。
すると急に体から力が失われて俺はへたりこむようにサユミちゃんの背中にもたれかかった。
「ふぅ…」
やっと一息つける。
後ろ手に縛ってあるサユミちゃんの手が邪魔だった。
面倒臭かったけれど俺はサユミちゃんを縛っているサユミちゃんのブラを解いてやった。
サユミちゃんは焦点の合わない目でゆっくりと口の中の自らのパンティーを取った。
そして尋常じゃないほど咳こんで吐きそうになるくらいえずいた。
優しい言葉1つかけることなく俺は快感の余韻に浸っていた。
そろそろいいかな。
ようやく萎えつつあるアレを俺はゆっくりとサユミちゃんのア〇ルから引き抜いた。


29 :携帯21:2007/02/05(月) 14:36:01 ID:7hASd4u4O
うっ!
やっぱり凄い締めつけだ。
サユミちゃんにとっては出口だろうが俺にとっては入口がヌプッという音と共に俺のアレを押し出した。
ピンクのグジュグジュっとしたものが中からはみ出してぽっかりと開いたア〇ルがサユミちゃんの荒い呼吸でヒクヒクと震えていた。
実に壮観でまるでサユミちゃんの呼吸と共にア〇ルまでがパクパクと呼吸をしているようだった。
おっ!
出てきた出てきた!
両膝を立てて四ん這いになっているサユミちゃんのはそれだけでも美し過ぎた。
にも関わらずサユミちゃんのア〇ルから俺が出した白く濁った欲望がジュプジュプと音を立てて噴き出してきた。
ため息が出るほどいっぱい出たんだと我ながら感心してしまった。
グブブフゥ〜!というオナラなのかどうかも分からない空気の抜ける音がすると勢いよくドロっと残りの精液が漏れ始めた。
「サユミちゃん汚いよ!」
俺は容赦なくおもいっきりサユミちゃんのおしりを平手打ち。
「なんで…なんでサユミがこんなことに…」
泣きじゃくっているサユミちゃんは放心状態で宙を見ていた。


30 :携帯21:2007/02/05(月) 14:50:40 ID:7hASd4u4O
「うるさいよサユミちゃん!」
また2度ほど平手打ちを喰らわす。
「サユミちゃんは黙ってりゃいいんだよ!!」
めそめそと読んで字の如く女々しいサユミちゃんに無性に腹が立った。
「いっつもそんな目で俺を見やがって!!俺はサユミちゃんの王子様なんかじゃないんだよ!!絵里の王子様なんだから!!」
用が済んだので俺は早々にズボンをはきながら思うままに悪態をついていた。
サユミちゃんとこんな関係になった後ろめたさとこれからの不安で今頃になってことの重大さに気付いていた。
「これからは話しかけないでくれよサユミちゃん!絵里にも絶対に言っちゃダメだからな!!」
裸で転がっているサユミちゃんのケツにおもいっきり蹴りを1発お見舞いしてその場を立ち去ろうとした。
「S君…絵里…クックックッ…」
背後で薄気味悪いサユミちゃんの笑い声がした。
もう1度サユミちゃんに言って聞かせようかとも思ったがなんとなく怖くなって俺は振り返ることなく部屋を出た。

【いつか王子様が…編】

〈完〉

31 :ねぇ、名乗って:2007/02/05(月) 23:07:05 ID:jpGAL8XhO
携帯21の判断は正しかったようだ
狼はまた圧縮でスレが大量に落ちたらしい

32 :ねえ、名乗って:2007/02/06(火) 00:25:22 ID:ZLg/nSHG0
おつー

33 :ねぇ、名乗って:2007/02/06(火) 01:30:05 ID:v22czpOm0
携帯21氏乙
羊の方がまったり書けていいかもね

34 :携帯21:2007/02/06(火) 09:33:31 ID:tDze4x33O
>>30
夏の夕暮れ。
蜩の声はなんだかもの哀しい。
絵里のお気に入りのスポーツドリンクを片手に受験生の俺と絵里は最後の夏の補習を受けた帰りだった。
今朝見た夢があまりにも強烈で今日は1日中そのことが頭から離れなかった。
当然サユミちゃんと目を合わす訳にはいかない。
見ただけで下半身が熱くなって歩くこともままならなくなってしまうからだ。
けれどつい見てしまうのも男なら仕方ないというもの。
なるべくバレないようにドキドキしながらチラッと見るのもなかなか趣きがあった。
バレないといえば絵里とのこと。
一緒に帰っているといっても学校から直って訳じゃない。
俺と絵里はわざわざ学校から少し離れたところにある公園で待ち合わせて、それから一緒に帰るっていう手の込んだことをしている。
絵里と付き合っていることは新垣と田中以外知らない。
絵里とは学校でも今まで通り接しているのでバレる心配もしていなかった。
みんなのいる中で時々絵里と目が合うと恋人同士にしか分からない嬉しくも恥ずかしい甘酸っぱい気持ちがした。
そういうのは悪くない。
むしろ意識的に目を合わせてみたくなったりするんだけど、それはやっぱり出来なかった。


35 :携帯21:2007/02/06(火) 09:36:00 ID:tDze4x33O
そもそもそうしなければいけなくなったのも他でもないサユミちゃんがいるからだ。
そのことを絵里に話すと絵里もその方が都合が良いと言う。
よく分からないけれど絵里もそう言うので俺達は学校では毎日何気なく過ごしていた。
考えてみればサユミちゃんはあんなことがあって以降も学校で顔を会わせてもなにくわぬ顔でいつものようにすましている。
それが不気味といえば不気味だったけれど、なるようにしかならないだろうから俺はあんまり深く考えないようにして呑気に過ごしていた。
そんな日々が続いていたのに今日に限ってあんな夢を見たから意識するなという方が無理だった。


36 :携帯21:2007/02/06(火) 09:40:23 ID:tDze4x33O
それでもまあなんとか今日も無事学校が済んで一安心といった絵里と2人の帰り道だった。
「また来週から学校始まるね」
「そうだなぁ、俺達受験生には夏休みなんてあってないようなもんだったなぁ」
「まあいいじゃん、一緒に旅行も行けたことだし」
「うん、そうだよな!最高の旅行だった!」
「うん!」
まだまだ残暑厳しい8月の終わり。
絵里はパタパタと少し胸元を開いて手で扇いでいた。
くっ!
今朝のサユミちゃんのこともあってか朝から抑えの利かない我が愚息をようやく解放してやる時が近づいてきたみたいだ。
今日は絵里にどんなことしてやろうか。
頭の中はいやらしいことで溢れかえっていた。
その時だった。
「あっ!!」
気まずい緊張が走る。
あれ以来なにかと避けてはいたのに、そしてバレないようにしてたのに。
こんな風にばったり会ってしまったらもうどうしようもない。
「絵里…」
「サユ…」
どんな人も入ることの出来ない2人の間。
早速目には見えない火花が散っていた。

(続く)

37 :ねぇ、名乗って:2007/02/06(火) 19:37:09 ID:wUho+kdkO

やはり夢オチだったか…と安心した途端にまた一難w

38 :ねぇ、名乗って:2007/02/06(火) 23:45:14 ID:wUho+kdkO
書き込み少ねー!
やっぱ向こうに戻らない?

39 :ねぇ、名乗って:2007/02/07(水) 00:32:27 ID:kgbXYjR/O
羊に移ってから書き込み少なくなったけど、あっちはよく落ちて内容がわからなくなるんで自分はこっちでいいかと

40 :携帯21:2007/02/07(水) 08:40:06 ID:Sz9wsEzHO
>>36
「なんで…なんで一緒に歩いてるの?」
「付き合ってるからだよ」
いきなり戦闘体勢に入った絵里が顔をサユミちゃんから反らせずにギュッと俺の手を握った。
「ウソでしょ?」
「ウソじゃない、ホントだよ!」
「ウソ!サユミは信じないもん!!」
サユミちゃんも一歩も引かない。
カタチはなんにせよ逃れられないこの宿命。
俺はなにも出来ずに見守るしかなかった。
「どうして?どうしてなの!!」
俺はビンタだろうがハイキックだろうがなんだろうが甘んじて受ける覚悟をした。
「バカバカバカ…絵里のバカ!!」
「へっ?」
「絵里…そんなにS君が好きなの!?」
「うん」
「イヤなの!イヤなの!イヤなの!絵里が好きなのはサユミに決まってるのぉ〜!!」
えっ!?
今…サユミちゃんなんて言った?


41 :携帯21:2007/02/07(水) 08:41:33 ID:Sz9wsEzHO
「絵里が好きなのはサユミなの!だってサユミが好きなのは絵里なんだも〜ん!!」
えええぇ〜!!!
天地を揺るがす衝撃の告白。
俺は今一度耳を疑ったがサユミちゃんは首を振りながら絵里の手を握ろうとしている。
とっさに俺は絵里の顔を見たが絵里は目を伏せて黙っていた。
「サユミは絵里と昔みたいに一緒に帰りたいのぉ〜!!」
涙ながらに絵里の肩を揺らすサユミちゃん。
「どうしてサユミじゃないの!?どうしてこんな冴えないS君なの!?」
ちょ、ちょっとサユミちゃん!
そりゃあんまりだよ!
キスをした仲じゃないの!
「なんでなんにも言ってくれないの!あの頃はあんなに優しくしてくれたのに!!」
泣きじゃくるサユミちゃんにされるがままの絵里。
そんな光景に俺はどうすることも出来ず立ったまま2人を見ていた。
「S君!サユミの絵里を取らないでよぉ〜!!」
カタチは変わったけれどようやく矛先は俺の方に向いたようだ。


42 :携帯21:2007/02/07(水) 08:45:01 ID:Sz9wsEzHO
「ごめんサユミちゃん!俺、絵里が好きなんだ!だからサユミちゃんには諦めて欲しい!」
急なことで日頃から考えていたサユミちゃんへの対応が上手く言えるか分からなかったけれど、我ながらすんなりと決まったと思った。
けれどなにかがおかしい…。
「S君は黙ってて欲しいの!S君なんていなければよかったのにぃ〜!!」
えぇ〜っ!!
あの日学校から1つ傘の下喫茶Kまで歩いていって一緒に1つのケーキを食べた可愛い可愛いサユミちゃんはどこへ行ったんだ?
好きって囁いてくれた時の黒くうるんだ可憐な瞳はどこへ消えてしまったんだ?
なにがそうさせてしまったんだぁ〜!!
「んんっ!!」
突如として柔らかい手が俺の首にまわされる。
そしていきなり口を塞がれた。


43 :携帯21:2007/02/07(水) 08:51:01 ID:Sz9wsEzHO
「あぁ〜っ!!」
驚きと嘆きの入り混じったサユミちゃん。
一体なにが起きたんだと思ったら舌がおもいっきり絡みついてきた。
「んん〜!」
絵里が唸り声を上げながらサユミちゃんのいる前でそれはそれは激しいキスをしてきた。
「ちょっとぉ〜!もう離れてよぉ〜!!」
泣き叫びながらサユミちゃんが俺と絵里の間に割って入ろうとする。
しかし絵里と俺の互いを求める手と執拗な舌使いでサユミちゃんはなす術がなかった。
「ハァハァハァ…」
興奮の度合いを増す俺達とは違って明らかに疲れからくる荒い呼吸。
体育とかで知ってたけどサユミちゃん体力ないなぁ〜。
「もう〜!絵里のバカ〜!!」
そう言うとサユミちゃんは泣きじゃくりながら俺達を振りほどくこともなく走り去った。
「うぇ〜ん」
マンガみたいな声が少しずつ遠くなっていく。
「サユミちゃん行ったし…もう大丈夫だろ?」
俺は絵里の顔を見つめた。
「もうちょっと…」
声と共に絵里の顔がまた近づいてきた。
人に見られながらするのも悪くないなぁ〜なんて悠長なこと考えてる場合じゃない。
さてどうやって切り出したらいいもんか俺は考えあぐねていた。

(続く)

44 :ねぇ、名乗って:2007/02/08(木) 05:14:54 ID:Qa/Ju6PCO


45 :携帯21:2007/02/08(木) 09:27:39 ID:Utk7mz67O
>>43
黙ったまま歩いてるのはやっぱり不自然だった。
俺は握っていた手に力を込めて絵里を見つめた。
「なぁ絵里…」
「うん、分かってる…」
絵里はもの想いに耽っているように遠くを眺めていた。
「S…あのね…」
絵里はゆっくりだけれど少しずつ話し始めた。
遡ること2年前の夏、絵里とサユミちゃんは共にチア部に入っていたらしい。
中学から一緒なのにサユミちゃんが高校に入ってチアをやっていたなんて初めて知った。
その頃チアのキャプテンだった喋りの寒さと柔軟なナイスバディーで伝説的な学校のマドンナだった石川さんがチア部一子相伝の開脚技を誰に継がせるかということが話題になっていた。
そこで普段一緒にお風呂に入るくらい仲の良かった絵里とサユミちゃんに白羽の矢が立ったのだった。
絵里は持ち前の運動神経と柔軟な体。
サユミちゃんは運動神経ゼロ、おまけに体は鋼鉄のように固かった。
けれど頑張り屋さんのサユミちゃんは人一倍努力して人並み以上に成長した。


46 :携帯21:2007/02/08(木) 09:29:46 ID:Utk7mz67O
サユミちゃんは絵里と仲が良かったと同時に石川さんとも姉妹のように仲が良かった。
まるでオセロのように黒い石川さんと白いサユミちゃんは表裏一体で怪しげな関係とまで囁かれていた。
例えば2人で海に行っただけならまだしも真っ黒ビキニの石川さんと岩場の陰で抱き合っていたとかなんとか…。
それ以来知らない人は知らないが知ってる人はちゃんと知っているサユミちゃんのある疑惑が浮上した。
“サユミちゃんはレズ…”
サユミちゃんほど仲が良かった訳ではないが絵里にとっても石川さんは憧れの存在でそれなりに仲良く過ごしてきたらしい。
そして伝承者発表当日、自信満々で部室入りしたサユミちゃんとは対照的に絵里はクネクネ挙動不信だったらしい。
規定と自由のダンスを終えた時点で衆目の見るところ贔屓目に見ても絵里が3サユミちゃんが7だった。
大抵の部員がサユミちゃんで決まりと思ってた中で、最終発表の時石川さんが指名したのはなんと…。


47 :携帯21:2007/02/08(木) 09:32:40 ID:Utk7mz67O
「伝承者は絵里!!」
石川さんの声が響き渡った時、驚きの歓声と共にサユミちゃんの放心した体がヨロヨロと崩れ落ちた。
一見サユミちゃんの動きの方が大きくてダイナミックに見えるんだけど玄人が見るとそういうもんじゃないらしい。
チアのキャプテン石川さんと石川さんの腰巾着で副キャプテンの三好さんの意見は同じだった。
「敗れし者は去れ!!」
容赦ない石川さんの怒号とチア伝統の鉄の掟。
敗者の烙印を押されたサユミちゃんはさっきみたいに「うぇ〜ん」とベソをかいて部室を出ていくと2度と部に関わることは許されなかった。
当然それからも学校では顔を会わさないわけにはいかない2人。
“誰に決まろうと文句なし”
そう言い聞かせてあったにも関わらず絵里に対するサユミちゃんの陰湿ないやがらせが始まった。


48 :携帯21:2007/02/08(木) 09:34:43 ID:Utk7mz67O
罵りや悪態ならまだしも時々物がなくなることもあったらしい。
問題はサユミちゃんが犯人だとはっきり分からないだけに表立って言うことも出来ず絵里としてはかなり辛かったみたいだ。
あの日プールの後で絵里がスカートの中になにも履いてなかったのはそういう理由があったということを俺は今知った。
という訳で中学から仲の良かった絵里とサユミちゃんに待っていたのはあまりにも辛く悲しい運命だった。
「へぇ〜知らなかったよ」
「うん、だって知ってるのはチアの部員だけだし外に漏れないようにみんな黙ってるから」
絵里のひどく哀しそうな目を見るとサユミちゃんへのいたわりがひしひしと感じられた。

(続く)

49 :ねぇ、名乗って:2007/02/08(木) 22:37:49 ID:Qa/Ju6PCO

さゆ・・・

50 :携帯21:2007/02/09(金) 12:44:12 ID:Rh/rXw4cO
>>48
「それにね…」
絵里がサユミちゃんから離れた理由はもう1つあったと言う。
大きな声では言えないがサユミちゃんの絵里好きというか石川さん好きというか、簡単に言うとレズっ気は幼少時からの体験が影響しているかもしれないと絵里は思ってるらしい。
聞けばサユミちゃんにはお姉さんとその上にサユミちゃんを超のつくほど溺愛するお兄さんがいて、そのお兄さんの兄妹を超えた過度の接し方がサユミちゃんを男嫌いにしたとかしないとか。
にわかには信じ難いがなにやらそうらしい。
じゃあなんで俺は大丈夫だったんだろう?
そんな疑問も残る。
それに関して絵里は2つの理由を述べた。
まず1つ目は絵里が俺を好きなことをサユミちゃんも知っていて、俺に手を出せば絵里に自分の存在をアピール出来るという子供のような発想。
俺を虜にして絵里が俺を諦めたところで改めてサユミちゃんは絵里と仲良くなろうと考えてたようだということ。
リサイクルも考えないで読んで字の如く使い捨てというかポイ捨て扱いの俺の立場って…。
そう思うともの凄く悲しくなってきたけどまぁいいとしよう。


51 :携帯21:2007/02/09(金) 12:46:24 ID:Rh/rXw4cO
もう1つはサユミちゃん自身も自分がおかしくなってることに気づいていて、それをなんとかノーマルに戻そうと俺に近づいてきたのではないかいうこと。
絵里が好きになった男なら大丈夫。
理由は推測の域を出ないがおそらくはそういったことだろうと絵里は淋しい目をした。
「じゃあサユミちゃんは俺のこと好きなのかなぁ?」
俺はちょっと嬉しくなって絵里にそうに聞いてみた。
「どうやらそんなことないみたいだったね」
確かにさっきのサユミちゃんの俺への対応は希望の欠片もないほど冷たいものだった。
S君なんていなけりゃよかったのにぃ〜なんて言われたし。
モテるのも辛いなぁ〜って脳天気なこと考えた俺がバカだった。
まあなんにせよいろんな理由が絡み合って屈折した今のサユミちゃんが出来ている。
それだけはよ〜く分かった。


52 :携帯21:2007/02/09(金) 12:48:57 ID:Rh/rXw4cO
「う〜ん、これはマズいことになったのだ」
サユミちゃんと遭遇した後、新垣の部屋で絵里と俺と3人でサユミちゃんの話をしていた。
「で、なにか名案はあるの?」
新垣は膝を抱えたまま動かない。
「やっぱり直接話さなきゃいけないと思うんだ」と絵里。
「だけどどうやって?」
「待ち伏せしかないでしょ」
そうだよなぁ…。
警戒心の強くなったサユミちゃんをどうやって引きずり出すかが一番の問題だった。
それしかないよなぁ…。
厄介な沈黙が続いた。
「あっ、良いこと思いついた!」
「ホントガキさん?」
「うん、これならサユミンをおびき出し易いかも!それはね…」
新垣の言ったことは実にシンプルだった。
普段サユミちゃんと親しくしてて、その上サユミちゃん以外にも親しくしてる人がいる人間を使おうというやり方。
言葉は悪いがそれしかないときっぱりと言い切った。
純粋でお喋り好きで永遠の妹キャラで田舎のキャプテン。
そうあの娘。


53 :携帯21:2007/02/09(金) 12:53:12 ID:Rh/rXw4cO
早速コンタクトを取ろうとコンビニに出かけようかと思ったけれど、いなかったらあれなんで絵里が田中に電話をした。
「れいな、じゃあお願いね!」
そしてしばらくすると今度はかかってた。
「れいな、どうだった?」
「うん、分かった!悪いねれいな…それじゃあね!ありがとう!」
絵里が携帯をしまうとピースをした。
「どうだったの?」
「れいながどう説明したか分からないけど小春ちゃんはサユに相談があると言って外に出すのは成功したみたい!」
おお〜っ!
凄い凄い!!
一安心の絵里が続けた。
「で、場所はどこだと思う?」
「どこだよ?」
勿体ぶった絵里が含み笑いで言ったのは俺達にとってあまりにも因縁めいたあの場所だった。

(続く)

54 :ねぇ、名乗って:2007/02/09(金) 15:42:33 ID:SP4THL5WO
乙です

55 :携帯21:2007/02/10(土) 09:02:19 ID:yq676NByO
>>53
その日は残暑厳しい9月の第1日曜日。
ついにその日がやって来たという訳だ。
2学期が始まって数日経ったけれど学校では絵里とサユミちゃんの間に気まずい空気が満ち満ちて恐いくらいだった。
俺なんて当事者でもないのに絵里の彼氏だしサユミちゃんとキスした仲だからサユミちゃんと目が合うと針のむしろ的な気分だった。
それも上手くいけば今日で終わる。
いや終わらせなければいけない。
絵里とサユミちゃんを昔みたいにあくまで友達として仲良くさせなければいけないんだ。
「来てるかなぁ?」
「サユミンも小春ちゃんもちゃんといるよ!田中っちも来てくれたみたい!あぁ〜田中っち随分見ない間に太ったねぇ〜!」
「いるいる!窓際のサユミちゃんをガードするように田中が座ってる!!ホントだ!確かにでっかくなったな田中…」
「それじゃあ入ろ!」
「おう!」
そして俺は毎回重い喫茶Kの扉を押した。


56 :携帯21:2007/02/10(土) 09:03:57 ID:yq676NByO
多分その時のサユミちゃんの顔はそこにいたみんな忘れられないと思う。
あぁ見えてサユミちゃんはもの凄くしっかり者らしい。
サユミちゃんはその瞬間自分がなんでいろんな因縁深いここに呼び出されたのか、これからなにが起きるのか全てが分かったんだろう。
サユミちゃんはキッと小春ちゃんと田中を睨んだ。
小春ちゃんは辛そうに目を反らせたが田中はさすがに反らさずにむしろ向かっていくくらいの勢いだった。
サユミちゃんは諦めたように天に溜め息をつくと目を瞑った。
窓際からサユミちゃん、田中、小春ちゃん。
その向かいに絵里、新垣、俺が座った。
「あぁ〜ら!!いらっしゃ〜い!!こりゃまたお揃いで!もう手打ちは済んだの?」
マスターKがサユミちゃんと絵里におてふきを渡した。
「アンタ!モテる男は辛いわねぇ〜!この6人の中から誰を選ぶわけぇ〜?」
マスターKにおもいっきり肩を叩かれた。
「6人…?」
絵里、新垣、サユミちゃん、田中、小春ちゃん…。
「あのぉ…5人じゃないんですか?」
どうでもよかったけれど無視するのもなんなんで聞いてみた。


57 :携帯21:2007/02/10(土) 09:16:03 ID:yq676NByO
「あ〜ら大本命を忘れてもらっちゃ困るわよぉ〜!!」
マスターKの持っていたお盆が俺の頭上に振り下ろされた。
「痛てぇ〜!」
「大丈夫S?」
絵里の優しい声。
「あの時カメちゃんを泣かせた罰だわさ!ブァッハッハッ…」
マスターKは笑ってカウンターの向こうへと去っていった。
「良かったね、あれくらいで済んで…」
隣の新垣が笑った。
絵里、新垣、サユミちゃん、そして俺…。
4人がちゃんと面と向かって揃うのはあの日の喫茶K以来だった。
サユミちゃんにとって因縁めいたこの場所は即ち他の3人も同じだった。
俺達はある程度のシュミレーションをしてここに臨んだけれど、下手したら集まった6人全ての関係をぶち壊しかねないと今更ながらもの凄く不安になった。
「コホン」
田中が咳をして元の緊張した空気が戻ってきた。
「サユ…今日来てもらったことでれいなと小春ちゃんを恨まないでね」
絵里がそう言うとサユミちゃんは小さく頷いた。

(続く)

58 :ねぇ、名乗って:2007/02/10(土) 10:22:15 ID:8jXQJcGi0
wktk

59 :ねえ、名乗って:2007/02/10(土) 23:03:33 ID:3jA5mnys0
おつー

60 :ねぇ、名乗って:2007/02/11(日) 00:03:18 ID:dRag+6JTO
狼に帰ってきませんか?スレ立ちましたよ

61 :携帯21:2007/02/11(日) 02:19:31 ID:osvLPyqmO
勿論出来るなら戻りたいです
でもスレ探したけど見つからないし
果たして狼は安定するんでしょうか?
問題はそれだけなんですよね

62 :携帯21:2007/02/11(日) 16:44:21 ID:osvLPyqmO
>>57
「それじゃあサユミン、なんでみんなが集まったか分かる?」
こういう時の新垣はなんだか凄く頼りになる。
「サユミ…なにも悪いことなんてしてないの…」
サユミちゃんがそう来るであろうと思っていた俺は最初から短刀直入にホントのことを言うつもりでいた。
「サユミちゃん、俺、絵里と付き合ってるから!!」
ハッとした顔のサユミちゃんはテーブルに伏していきなり泣き始めた。
「絵里はSと付き合ってるの…それにサユのことそんな風に考えたことなんてないから!!」
後半部分の絵里は俄然強かった。
「ねぇ、なんでそうなったと?」
何気にサユミちゃんと絵里、そして俺や新垣を見守ってきた感のある田中。
あんな風によそよそしくて見てない振りをしながらもちゃんと見ていたんだろう。
特にサユミちゃんとも絵里とも仲が良かっただけに早く2人の仲が元に戻るよう心から願っていたみたいだ。
今回のことにしても田中って絶対的な主役にはなれないけれど毎度毎度いい仕事をしてくれる。
なのに今日は少し焦ったのか、ある意味残酷な質問をぶつけた。


63 :携帯21:2007/02/11(日) 16:46:36 ID:osvLPyqmO
「うん、それは絵里が悪いのかもしれない…」
「どういうこと?」
「それは…」
絵里が言うには運動神経のよくなかったサユミちゃんを絵里が手取り足取りチアの動きを教えたことから始まるそうだ。
一緒にお風呂に入って洗いっこしてる時なんかに薄々気づいてたらしい。
やたらとボディータッチを繰り返したり抱きついてきたりするサユミちゃんに絵里の警戒心は高まった。
だけどそのまま放っておいたのがいけなかったみたいだ。
元々男と接するのが苦手なサユミちゃんは時間が経つほどに身も心も絵里に頼り切ってしまうことになった。
「ねぇサユミン、アンタお兄さんとお姉さんがいるんでしょ?」
新垣がそう言った途端、サユミちゃんは泣くのをやめた。
そして顔を上げて新垣を睨むと聞いたこともない激しい声で「お兄ちゃんのことは言わないで!!」とテーブルを叩いた。
「サユ…大丈夫?」
隣の田中がなだめた。
俺達は急変したサユミちゃんの恐ろしい形相に唖然としてしまった。


64 :携帯21:2007/02/11(日) 16:49:07 ID:osvLPyqmO
ようやく落ち着いたサユミちゃんを見届けて、ゆっくりと口を開いたのは予想もしてなかったこの人だった。
「あのぉ…それは小春が…」
サユミちゃんは驚いていた。
勿論俺達も。
よく知ってるはずの田中でさえ驚きを隠せずに隣の小春ちゃんを見ていた。
「サユミ先輩のお兄さんはサユミ先輩を愛してるのは確かです!」
力強く言い放つ小春ちゃんにサユミちゃん以外黙ったまま頷いた。
「けれど皆さんが思ってるような度を超した愛ではありません」
コンビニでヘラヘラしていた小春ちゃんはどこへやら。
小春ちゃんの目が強く訴えかけていた。
「亀井さんにもお兄さんがいらっしゃるでしょうしSさんにも梨沙子ちゃんがいるでしょう!そういう普通の兄妹愛です!」
「それじゃあなにがあったと?」
先を急ぐ田中が小春ちゃんの目を見た。
「凄く言い難いんですが…」
小春ちゃんは同意を求めるようにサユミちゃんの方を見た。
目を瞑って小春ちゃんの話を聞いていたサユミちゃんが力なく小春ちゃんに頷いた。


65 :携帯21:2007/02/11(日) 16:53:38 ID:osvLPyqmO
「つまりは…」
「つまりは?」
小春ちゃんの申し訳なさそうでいたたまれない大きな瞳がなにもないテーブルの一辺を見ていた。
「つまりは…イジメです」
「はぁ?」
一同揃って小春ちゃんを見た。
唯一サユミちゃんだけが視線を動かさず黙ったままテーブルの上を見ていた。
「イジメ…?」
「はい…そうです」
小春ちゃんは続けた。
「サユミ先輩と同じくお兄さんもあまり運動は得意じゃなかったみたいで…その上このルックスですから…超イケメンです」
「うんうん」
一同納得。
「こんなにカッコ良くてモテるのにケンカが滅法弱いときたら…イジメない人はいるでしょうか?」
いつもと違った小春ちゃんの目がやたらと説得力に溢れていて驚かされた。
「それに性格はどっちかっていうと引っ込み思案な方で…だから余計に…」
なんだか凄い話になってきた。
俺達が当初抱いていた予想と大きく違って俺だけでなくみんな頷いてるだけになっていた。

(続く)

66 :ねえ、名乗って:2007/02/11(日) 23:17:58 ID:JWHqUizR0
亀レスで申し訳ないけど
さゆってえりりんのことが好きだったんだ!!

67 :携帯21:2007/02/12(月) 01:59:10 ID:0+qdR2LPO
>>65
「だけど1人だけサユミ先輩のお兄さんに味方した人がいるんです!」

「誰なの小春ちゃん?」
新垣が急かすように聞いた。
「それは…」
小春ちゃんはどういう訳か対角線上の絵里を見つめた。
小春ちゃんに見つめられた絵里は慌ててなんのことだか分からずにあたふたした。
「小春ちゃん…もういいの…」
「サユミ先輩…」
「ここからはサユミが言うの…」
そう言うとサユミちゃんはゆっくりと顔を上げて絵里を見つめた。
「小春ちゃんの言ったことは全部ホントなの…それでサユミのお兄ちゃんに唯一味方になってくれたのは…」
尋常じゃないほどサユミちゃんの目には力が籠っていた。
「絵里!絵里のお兄ちゃんなの!!」
「えぇ〜っ!!」
サユミちゃんと小春ちゃん以外の4人は店中に響き渡る驚きの声を上げた。
「なんで…なんでうちの…」
「なんでカメのお兄さんが!?」
絵里を押し退けるように新垣がサユミちゃんに聞いた。


68 :携帯21:2007/02/12(月) 02:01:07 ID:0+qdR2LPO
「絵里のお兄ちゃんとうちのお兄ちゃんは同級生なの…だからお兄ちゃんがイジメられた時はかばってくれたり一緒に帰ったりしてくれたの…」
サユミちゃんは哀しそうな中にも温かいものを備えた目で絵里を見つめていた。
「それに絵里のお兄ちゃんも昔は弱くてよくイジメられてたらしいの…だからうちのお兄ちゃんの気持ちが分かったんじゃないかと思うの…」
あのひ弱だった絵里の兄貴が…。
「あっ!」
絵里はなにかに気づいたみたいだ。
「そういえばサユが初めてうちに来た時、お兄ちゃんにはじめましてって言わなかった…それにお兄ちゃん、サユミちゃんこんにちは!って言ったんだ!」
絵里は中学の頃を思い出して納得がいったみたいだった。
「小春もランドセル背負ってた頃何回も見たことあります!サユミ先輩のお兄さんと亀井先輩のお兄さんが肩を組んで歩かれてるところ…」
「なんで絵里のお兄さんって分かったと?」
「だってすれ違う時に名札を見たらすぐ分かりますから…忘れ難い名前ですよ“亀井”って…」
一同溜め息にも似た声を漏らした。


69 :携帯21:2007/02/12(月) 02:05:11 ID:0+qdR2LPO
「サユミン!じゃあなんでカメのお兄さんを好きにならなかったの?」
新垣がひどく心配したような顔をした。
考えてみたら至極正しい質問に思えた。
普通ならサユミちゃんが絵里の兄貴を好きになったってなんもおかしくない。
なのになぜ?
「サユミなんかよりもっともっと素敵な人が絵里のお兄さんにはお似合いだと思うの…」
新垣は黙りこくって難しい顔をした。
絵里と俺は新垣を見た後に目が合ってやっぱり2人共難しい顔をした。
それにしてもそういう訳で絵里と親しくしていくうちにいろんな感情が連鎖して、禁断の感情が湧いてきてあんなことに…。
「ゴメンね絵里…」
涙をいっぱい溜めたサユミちゃんが絵里に頭を下げた。
「ううん、絵里の方こそ」
「サユミが悪いの…」
おかしな話だけれどサユミちゃんには涙がよく似合う。
あの時まぁさ女将にも感じたものとは質が違うけれど、サユミちゃんの涙はとにかく美しかった。
「じゃあみんなSが悪いってことで、これからは仲良くしよう!!」
新垣がおもいっきり俺の肩を叩いた。
これでさっきのマスターKのとで両肩やられたことになる。
女性陣みんな笑ってる。


70 :携帯21:2007/02/12(月) 02:10:05 ID:0+qdR2LPO
くそぉ〜。
でもまあいっか。
サユミちゃんも絵里も笑ってることだし。
「じゃあサユミンは次は誰を好きになるの?」
新垣の質問にサユミちゃんは俺をじ〜っと見つめた。
「えっ!俺?」
「それだけは許さないからねぇ〜!!」
絵里がサユミちゃんの視線の先に入った。
「冗談なの」
みんな笑った。
俺は笑えなかったけど。
「じゃあ改めて亀井先輩のお兄さんはどうですか?」
小春ちゃん!!
「うん、大好きなの」
小春ちゃんと田中だけ笑った。
「ちょ、ちょっとぉ〜!!アンタァ〜!!コラァ〜!!」
新垣節炸裂で新垣は立ち上がった。
「冗談なの」
やるなぁ〜サユミちゃん!!
こういう機転はさすがだと思った。
田中と小春ちゃんが興味津々ってな目つきで新垣を見ている。
そんな空気を払い退けるかのように大きな声で絵里が言った。
「ガキさん!早くうちのお兄ちゃんに告白しちゃいなよぉ〜!」
空気を読むってホントにホント〜に難しい。
「ちょっとカメ!アンタねぇ〜!!」
顔を真っ赤にした新垣は座ることも出来ずに絵里をポカポカ叩いた。

(続く)

71 :ねぇ、名乗って:2007/02/12(月) 02:58:30 ID:B+zXDgNCO
乙です
もっと泥沼化するかと思ったけど解決して良かった

しかしそれにしても狼は…

72 :携帯21:2007/02/12(月) 13:25:06 ID:0+qdR2LPO
>>70
「ガキさんったらうちのお兄ちゃんのことが好きなんだよぉ〜!!」
絵里のヤツ言っちゃったよぉ。
「アンタァ〜メモってんじゃな〜い!」
小春ちゃんにとばっちりの新垣。
「これは面白くなってきたとぉ!」
「田中っち!楽しんでる場合じゃな〜い!」
笑えないはずの新垣が笑った。
新垣が笑えばみんなが笑う。
来る前はヒヤヒヤもんだったのに今の新垣、絵里、サユミちゃん、田中は昔みたいに笑ってる。
「そうそう…れいな学校やめたけん」
「えっ!!」
みんなの笑顔が止まった…と思いきや…。
「れいなおめでとう〜!!」
1人場違いな絵里。
「れいなのお腹の中には赤ちゃんがいるんだよぉ〜!!」
なんで絵里が先に言うかなぁ〜。
「う、うえ〜っ!!」
飛び上がる新垣とサユミちゃんと小春ちゃん。
そして絵里が新垣に耳打ちしたのが聞こえた。
「あの時、絵里をどっかのえりりんと間違えたあの人だよ」
「えっ!えっ!えぇ〜っ!!」
オーバーだなぁ新垣は。
「お、おめでとう〜!!」
みんなの祝福に恥ずかしがり屋の田中は照れた様子ではにかんだ。
ちょうどその時、テーブルの上にドン!と大きな大きな皿が置かれた。


73 :携帯21:2007/02/12(月) 13:30:27 ID:0+qdR2LPO
「手打ちは済んだようだね!それじゃあ特製スペシャルKのケーキセットをプレゼントだぁ〜!!」
どんなもんだい!とばかりに鼻息を荒くしたマスターKが俺達1人1人を見つめた。
「アンタ達!仲良くしないとこのマスターKが許しゃしないよぉ〜!!」
普段絵里や新垣がなんだかんだとマスターKのことを言ってるけれど、それでもやっぱりなにかとマスターKを頼ったり褒めたりしてるのはそういうことかと分かった気がした。
今頃分かったか!と言われそうな顔で見つめられてしまうとつい頭が下がってしまう。
全くマスターKって不思議な魅力を持った人だ。
美味しそうなチーズケーキの匂いがテーブルの上に広がると早くもフォークとナイフを握った絵里が我先にと狙っていた。
「飲み物は自分でやりなさいよ!分かったわねカメちゃんにガキさん!」
そう言ったマスターKはいきなりまた俺の肩を叩いて「アンタ!チーズケーキ好きなんでしょ!」と言って絵里にウインクした。
絵里がマスターKに目礼した後、俺の顔を見てウインクをした。
覚えててくれたのか…。
チーズケーキじゃないけどなんだかとっても甘酸っぱい気持ちになった。
なにはともあれ今日は嬉しい日。


74 :携帯21:2007/02/12(月) 13:32:35 ID:0+qdR2LPO
「父さんと鳥とコンサート」
「父さん小鳥とコンサート」
「アンタ達なに言ってるの?」
新垣が田中と小春ちゃんに茶々を入れる。
「サユ、なにがいい?」
「絵里、サユミ自分でするの…」
「いいのいいの座ってて!絵里がしたいから!」
「じゃあミルクティー!一緒に飲もうよS君!」
あの日あの時のサユミちゃんの目だった。
「S!なにニコニコしてんのぉ〜!!サユ〜!アンタ自分でやりたいんでしょう!自分でやればぁ〜!!」
「冗談なの冗談なの!絵里はホントに怒りん坊なの」
この2人、まわりをどれだけ心配させたことか。
なのにこの掛け合いときたらブランクを全然感じさせない。
エリ&ガッキーもいいけど、このさゅぇりもいい!!
田中と小春ちゃんは回文でもやっててくれ!
いやぁ〜めでたいめでたい!!
良かったな新垣!
良かったねサユミちゃん!!
ホントに良かったな絵里!!!

【チーズケーキ編】

〈完〉

75 :名無し募集中。。。:2007/02/13(火) 01:35:28 ID:MpQ5gOd4O
こっちで更新来てたのか!!乙です!!

76 :ねえ、名乗って:2007/02/13(火) 06:54:13 ID:HlEyLRw50
素敵な仲間

77 :携帯21:2007/02/13(火) 08:36:00 ID:57zyeckyO
>>74
サユミちゃんの一件は俺と絵里の生活に潤いと平和をもたらした。
学校でもサユミちゃんを含めあの頃の笑い声が戻ってきた。
唯一足りないといえば田中がいないことだけだった。
でもアイツの場合は祝福すべきことだからそんなに悲しくはない…と言い切れるほど俺達は出来た人間じゃなかった。
ぽっかりと空いた誰もいない机と椅子。
1学期の後半、随分と長い間学校に来てなかった時には別になにも思わなかったけれど、いざホントにアイツが学校を辞めたとなれば主人のいなくなった同じ机と椅子に対して急に思い入れが強くなった。
出席の点呼をする中澤先生もいつも田中と呼んでたところで1度つっかえる。
その度に俺達はなにかとてつもなく大切なものを失った気がした。
俺は田中とほとんど喋ったことなかったけれど、学校を辞めてから日が経つにつれて無性にアイツと話したくなった。
別に絵里ともサユミちゃんとも新垣とも問題はないんだけれど、田中ならなにか思いもよらぬことを教えてくれそうな気がした。


78 :携帯21:2007/02/13(火) 08:37:43 ID:57zyeckyO
それにしても10月になるっていうのになんでこんなに暑いんだろう。
今年は秋が来ないまま冬になるんじゃないかってくらいどこもかしこも暑い暑い暑〜い。
というわけで熱気ムンムンの俺の部屋ではカタカタいってる壊れかけの扇風機を固定して、俺と絵里はなにをするでもなくアイスを口に突っ込んだまま天井を眺めてた。
「なんか変わったことな〜い?」
甘えた絵里の声。
さっきまでひとしきり抱き合っていただけに今はなにも考えたくなかった。
どうやらそれは絵里も同じで言葉には全く覇気が感じられなかった。
「あっ!」
「どうしたの?」
「忘れてた!そうそう…」
けだるい体を起こして俺は机の引き出しを開けた。
「昨日届いたんだ」
「なになに?」
「ちょっと待ってよぉ〜今読むから!」
折り目正しく綺麗な字。
懐かしく思い出されるあの整ったたたずまい。
「今年はいつになく夏が長く感じます…お二人が当旅館にお越しいただいてから早いもので2ヶ月が経ちました…先日の主人と娘の命日には墓前に板長と参りまして結婚の報告をしました」
「まぁさ女将と板長結婚するんだ!」
「みたいだな」
「凄いねぇ〜!」


79 :携帯21:2007/02/13(火) 08:42:06 ID:57zyeckyO
「お二人がいらっしゃらなかったら私達はいつまで経ってもあのままだったかもしれません」
「………」
「今月は私達の街だけは神在月です…そこで細やかながら身内だけで結婚式を挙げるつもりでいます」
「良いなぁ女将さん!」
「もしかしたらお2人は縁結びの神様だったのかも…と今でも思います」
「そうそう!絵里は神様!」
「いつかお二人が結婚される時が来ましたらどうかまた私達の街にお越し下さい…勿論それ以外の時にも…」
「いやだぁ〜まぁさ女将ったら〜」
「それではお元気で…またお会い出来ることを楽しみにしています…S様・絵里様へ…須藤まぁさ……だってよ」
「良かったねまぁさ女将!板長もホント良かった!!いやぁ〜なんだか照れるね」
「なんで絵里が照れるんだよ?」
「だってぇ〜」
絵里の気持ちは分からないでもない。
なんてったって俺達がキューピットなんだから。
「結婚かぁ〜絵里達も出来るかなぁ?」
「出来るんじゃないの」
「ホントに?」
「いやに食い付くねぇ?イヤなの?」
「そうじゃなくって、凄いなぁ〜って思っただけ!」
「なるほど」


80 :携帯21:2007/02/13(火) 08:44:00 ID:57zyeckyO
絵里の言う通り縁なんて不思議だ。
その時は分からなくても後になったらまるで糸で操られてたかのようになるようになっているんだから。
凄いもんだよなぁ〜。
目を瞑ると自然とあの時のまぁさ女将達との光景が思い出された。
夢のような時間。
今思い出しても素晴らしかった。
女将の旅館じゃなかったけれどあの旅行で俺は童貞とおさらばしたんだし。
絵里との初エッチときたら…。
「ちょっとS!聞いてる?」
あんなことしてあんな風になった絵里…最高!!
「ちょっとなにぃ〜?」
「う〜ん、好きだよ絵里!」
「あぁ〜ん、ちょ、ちょっと待ってよSったらぁ〜!」
抱きついた俺の肩をおもいっきり揺らされた。
「ん?なに?なんか言った?」
「やっぱり聞いてなかったんでしょ!もう〜ちゃんと聞いてよね!」
「はい、すいません」
だいたい男は生返事するもんだし頷いてはいても心ここに在らずなんてこと日常茶飯事だ。
やりたくてたまらない時にいちいち目くじら立てられたってキリがないと思うけど女にはそれが分からないみたいだ。
「ガキさんの誕生日のことなんだけど…あぁ〜ん!ダメェ〜!」
そういえば新垣の誕生日が近づいていたんだ。


81 :携帯21:2007/02/13(火) 08:47:02 ID:57zyeckyO
少し前になにをプレゼントするか考えておいてと絵里に言われたのすっかり忘れてた。
「プレゼントなににするか考えてくれた?」
案の定キタ。
「う〜ん、そうだなぁ〜、もんじゃ焼セットなんてどうだ?アイツもんじゃ大好きだから!」
「今考えたでしょう!忘れてたんじゃないのホントは?」
鋭い!
さすがは絵里!
よく俺のこと分かってる!!
「そ、そんなことないよ…ホントにもんじゃ良いと思うよ!」
「もんじゃ焼セットねぇ〜」
ひとしきり考えてる絵里もやっぱりやっぱり可愛いかった。
どうしちゃったんだろう。
時間が経てば経つほど好きになってく。
「絵里はなにが良いと思うんだ?」
「う〜んとねぇ…考えてなかった…ウヘヘへ」
ペロっと舌を出した絵里の頭をこづくと絵里はまた笑った。
「もんじゃ以外になにか考えておいてくれよ、任せるからさ!」
「うん、分かった」
果たして絵里がなにをプレゼントするのか俺は期待半分、不安半分で新垣の誕生日を待つことにした。
「それじゃあ…」
「あぁ〜あぁ〜ん!」
俺は絵里の股を広げて顔をうずめ、既に肥大したクリをねぶった。

(続く)

82 :ねえ、名乗って:2007/02/13(火) 22:02:30 ID:P4933ymc0
びっくりくりくりくりっくり

83 :携帯21:2007/02/14(水) 00:49:37 ID:aGzgwWxmO
>>81
秋晴れの清々しい日。
昼寝でもしたくなるほどほかほか温かい俺の部屋。
あれほど暑かった夏もようやくそれなりに秋らしくなってきて、その分過ごし易くなっていた。
遅いなぁ絵里のヤツ。
どうしたんだろう。
元々時間にルーズなとこあるからあんまり気にしない方がいいんだろうけどそれでも30分も遅れてる。
おっ!
絵里からメールだ!

今着いたよ
ガキさんの部屋にいます

なんだと!
勢いよくカーテンを開けると窓の向こうで絵里が手を振っていた。
カチューシャした絵里が好きだ。
なんでと言われても好きなものは好きなんだ。
可愛さ倍増と言ったら絵里に怒られるかもしれないけれどつい見とれてしまう。
今日の絵里もスッゴく似合ってる。
俺は小さい頃から慣れた窓枠をまたいで新垣の部屋に侵入した。
「聞いてないよぉ〜!」
「ゴメンゴメン!」
「まあいいじゃないの!今日はわたしの為に集まってくれたんでしょ!!」
ご機嫌の新垣の顔を見たら怒る気にもなれなくなった。
「まあまあお二人共座って座って座って!今飲み物持ってくるからさぁ〜」
そう言って新垣はタンタ〜ンと階段を下りていった。


84 :携帯21:2007/02/14(水) 00:53:25 ID:aGzgwWxmO
「どうしたんだよ遅れて?心配したんだからな!」
「うん、ちょっと写真取りに行ってたの!ようやく夏の旅行のが出来たから」
「ウホッ!ホントか!見せて見せて!」
「ガキさんが来てから一緒に!!」
「はいぃ〜」
どんな風に出来上がってきたんだろ!!
絵里にバレないように撮ったのもあるし凄く楽しみだ。
「お待たせぇ〜!!」
新垣が大きなバースデーケーキを持ってきた。
「飲み物は今来るから」
すると階段の下の方から歯切れのいい楽しげな歌声が聞こえてきた。
「スキスキス〜♪フワフワフ〜♪」
おっ!
あの声は!!
「お待たせぇで〜す!!」
「すみれちゃん!すみれちゃんじゃないか!!」
やっぱりだった。
新垣の妹・すみれちゃん。
眉毛も濃くてあの頃の新垣そっくり。
一緒にいるだけでまわりが明るくなるような雰囲気を醸し出していてそれもまた姉にそっくりだった。


85 :携帯21:2007/02/14(水) 00:56:32 ID:aGzgwWxmO
「S兄ちゃん久し振りぃ〜!!」
「コラァ〜!すみれ!抱きつくんじゃな〜い!!」
「おふふ…いいじゃん里沙姉ちゃん!S兄ちゃんとすみれの仲なんだから!」
「この人にはちゃんとした恋人がいるんだからダメ!ほらぁ〜カメが怒ったでしょうがぁ〜全くぅ!!」
俺はすみれちゃんに抱きつかれたままだったので絵里を見ることは出来なかったけれども絵里の顔は大体想像出来た。
「いいじゃないの里沙姉ちゃん!だってS兄ちゃんとは昔一緒にお風呂に入って洗いっこしたんだから!!」
「ちょ、バカ!すみれ!こっち来なさい!いいから!あっ!カメ!大丈夫だから!!」
「里沙姉ちゃんだって一緒に入ったじゃん!」
「すみれ!!アンタいつの話してるの!カメ!ホントになんでもないから!ずっとず〜っと昔の話だから!!」
ようやく離れたすみれちゃん。
「だ、大丈夫だから、絵里全然気にしてないし!」
明らかに引きつっている絵里のこめかみ。
こりゃヤバいな…。
「すみれはここでじっとしてなさい!分かったね!」
「は〜い、おふふふ」
やっぱり可愛いなすみれちゃん。
うちの妹の梨沙子も可愛いと思うけどまた違った可愛さがあるんだよな。
今日は賑やかになりそうだ。

(続く)

86 :ねぇ、名乗って:2007/02/14(水) 02:31:09 ID:1emAAaU9O
乙です
すみれキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
伝説の ノノc・ヮ・)<おふふ まで

87 :名無し募集中。。。:2007/02/14(水) 07:42:33 ID:jHByX8L8O
今まで出てきたキャストは全員名前で分かったけどすみれだけは分からない
ハロプロの子?

88 :ねえ、名乗って:2007/02/14(水) 12:06:31 ID:hCaT1ZJb0
8期オーデで最終まで残ってた子だと思います
佐藤すみれちゃん

89 :携帯21:2007/02/14(水) 14:01:55 ID:aGzgwWxmO
>>85
「それじゃあ新垣、改めて誕生日おめでとう!!」
「ガキさんおめでとう!!」
「里沙姉ちゃんおめでとう!!」
パチパチパチ…。
「いやいやいやどうもありがとう〜!!」
最近の新垣は目を細めて笑うと凄く優しげな表情をする。
少しふっ切れた感じがしなくもない。
いつだったか新垣を俺の部屋に呼んで絵里と3人で話した時、新垣がさめざめと泣いた。
どうしても絵里の兄貴を諦めることが出来ない切なさ。
俺はそれを真の当たりにしてしまった時、なにも言えずに新垣を見つめることしか出来なかった。
それが夏を過ぎて今回のサユミちゃんの告白で新垣の中に新しい感情が生まれたように見える。
いじめられていたサユミちゃんのお兄さんの味方になったのが絵里の兄貴だけだったという事実。
あんなに軟弱で全てにおいてだらしないと思っていた絵里の兄貴が実は男気溢れる熱血漢だったということ。
それは確実に新垣の中に信じる力を与えたみたいだ。
実際新垣にそのことを聞いた訳ではないんだけれど、俺にはそう思えてならなかった。


90 :ねぇ、名乗って:2007/02/14(水) 14:02:10 ID:RuTr+W9h0
http://www.harenchigakuen.com/

91 :携帯21:2007/02/14(水) 14:05:02 ID:aGzgwWxmO
「はいガキさん、プレゼント!」
「なになにぃ〜?んんっ!」
包みを開けた新垣の微妙な顔。
「どうしたんだ?もんじゃ焼セット気に入らないのか?」
「もんじゃ焼セットは嬉しいんだけど…」
「なんだなんだ?」
果たして絵里のプレゼントはなんだったんだろう?
俺は首を伸ばして新垣の手元を覗いた。
「ふ、不二Qハイランドのフリーパス券…しかもペア…う〜ん…」
俺は思わず唸ってしまった。
遊園地のフリーパス券を今の新垣にあげるってことは確かに微妙じゃないかという気もする。
絵里の真意とは…。
「ガキさん!うちのお兄ちゃんと言って来なよ!それでちゃんと好きって伝えて来なよ!!」
絵里らしいといったら絵里らしいなんの変化もない予想通りの直球だった。
「ちょ、ちょっとカメ!アンタなに言ってんのよぉ〜!!」
すみれちゃんがまじまじと新垣を見た。
「やっぱり里沙姉ちゃんにも好きな人いたんだね!」
「コラァ!すみれ!アンタ生意気言ってんじゃないのぉ〜!!」
「だってぇ〜!」
「だってじゃなぁ〜い!」
真っ赤になった新垣の顔はアイツ自身どうしようもないほど全てを物語っていた。


92 :携帯21:2007/02/14(水) 14:08:57 ID:aGzgwWxmO
隠そうったって隠せない正直な顔、そして目。
あたふたと落ち着かない新垣の表情が益々絵里の兄貴への想いを雄弁に語っていた。
「うちのお兄ちゃんも里沙ちゃんなにしてる?ってよく聞いてくるんだよ!やっぱりキスした相手のことは気になってるんだよ!!」
「スキスキス〜♪」
すみれちゃんにはまだ早過ぎるその言葉はすみれちゃんを妙なハイテンションにしてしまった。
そんなすみれちゃんをさしおいて歪んだ見方をしてしまう俺はもしかすると絵里のヤツ嘘ついてるんじゃないかと思った。
「ホホホントに?カメ!ホントにホントなのぉ?」
慌ただしく震える新垣の厚い唇。
「ホントにホントだよ!里沙ちゃん里沙ちゃんってうるさいんだから!!」
重ねるところが益々怪しい。
そんな俺の考えとは反対に新垣はわなわなと震えて奥底から湧き起こってくる興奮を抑えきれないでいた。
「里沙姉ちゃん!その人誘っちゃいなよぉ〜!!」
くりくりおめめのすみれちゃんが背伸びした世界を一通り飲み込んだようで、満面の笑みで新垣を見つめた。
「うううう〜ん…」
うち震える新垣。
いろんな葛藤が新垣の中で渦巻いているようだった。


93 :携帯21:2007/02/14(水) 14:11:26 ID:aGzgwWxmO
「ガキさん!今しかないって!!絵里はね、サユの話で初めてお兄ちゃんのこと知ったの…美貴さんとのことをガキさんから聞いてずっとダメなお兄ちゃんって思ってたのにそればっかりじゃなかったって分かったの!だからガキさんも分かったでしょう!」
絵里は絵里でやっぱり考えてたんだな。
凄く良いことを言ったと思う。
「ガキさんだってお兄ちゃんを好きって気持ち強くなったんじゃないの!?」
いつになく真剣な絵里の問いかけに新垣は黙ったまま静かに頷いた。
「新垣!俺も今しかないと思う!!絵里の兄貴だってお前のことが気になって仕方ないと思うんだ!だって美貴さんて人と別れたがってたんだろ?話を聞いた限りじゃかなりお前に傾いてると思うぜ!」
「うん…」
「ガキさん頑張って!!」
「里沙姉ちゃんファイト!!」
新垣は自分に言い聞かせるように何度か頷くと小さな声で囁くように呟いた。
「分かったよ」
「ホント?ホントなのガキさん?」
「うん、ありがとうカメ!どうなるか分かんないけどわたし頑張ってみるよ!」
「やったぁ〜ガキさん!!」
絵里は飛び上がって喜んだ。


94 :携帯21:2007/02/14(水) 14:13:40 ID:aGzgwWxmO
「ちょっとカメ!まだお兄さんの気持ちも聞いてないのに喜ばないでよ!!」
「大丈夫大丈夫!ガキさん絶対大丈夫だって!!」
一体どうしたらそんな自信満々で言えるのか俺にはさっぱり分からなかったけれど、絵里は実の兄妹なんだからなにかしらの確証みたいなものがあるのかもしれない。
「すみれちゃん!ガキさんが絵里のお姉ちゃんになったらすみれちゃんは私の妹になるんだよぉ〜!」
とんでもないほど飛躍した話をいきなり絵里が言い出したから新垣なんて面食らって呆気に取られている。
「そうなったら絵里お姉ちゃんって呼ぶからS兄ちゃんともホントの兄妹になるんだぁ〜!!」
「うおぉ〜!凄いこと言うねすみれちゃん!!絵里!俺達結婚することになったらしいぞ!」
「すみれちゃん!もう絵里姉ちゃんって呼んでいいんだよぉ〜!!」
全くもってまだなにもない話なのに新垣以外3人はみんなはしゃぎまくって楽天的だった。
1人うずくまるように座ってる新垣の体から発せられるみなぎる気合いに俺達はヤケドしそうになりながらも笑っていた。

(続く)

95 :ねえ、名乗って:2007/02/14(水) 22:08:30 ID:QNzTQpyf0
おつおつー

96 :ねぇ、名乗って:2007/02/15(木) 01:47:36 ID:kfrmNAgs0
携帯21氏おつおつ〜
確かすみれ編は温存してたんだよね
楽しみにしてます

97 :携帯21:2007/02/15(木) 12:22:11 ID:vGLEzEc0O
>>94
「おふふ…すみれからも里沙姉ちゃんにプレゼントあるんだぁ〜!ちょっと待っててぇ〜!」
そう言うとすみれちゃんはトコトコと部屋を出ていき、しばらくすると大きな包みを持って戻ってきた。
「はい!里沙姉ちゃん!」
「ありがとう!でもちょっとぉ〜どうしたのよすみれぇ〜?凄い大きいんだけど!」
それはちょうど新垣が一抱えするほどの大きさでパッと見ただけでもなかなか立派なもののように思えた。
「な、なによこれ〜っ?」
ビリビリに破られた包み紙から現れたのは…ん?なんだこれは?
「レ、レコードプレーヤー?」
「うん!」
これがレコードプレーヤー?
随分とごっついな。
最近流行りのポータブルじゃなくてかなり昔のアンティーク品。
「すみれ、なんでこんなものを?高かったでしょ?」
「そんなことないよ!だってリサイクルショップで買ったんだもん!」
「でもなんで?」
すみれちゃんはまんまるな目を輝かせながらハキハキと答えた。


98 :携帯21:2007/02/15(木) 12:24:52 ID:vGLEzEc0O
「だって里沙姉ちゃん、いつだったか言ってたでしょ!初めてレコードショップに行って初めてレコードを買ったって…でもどこかにレコード忘れてなくしちゃったって!」
んん!
この話は…。
「だから里沙姉ちゃんがレコードプレーヤー持ってたらまたそのレコードを買いに行く気になるかなぁ〜って!」
「すみれ…」
凄い姉妹愛を感じた。
それにしても…。
「今のすみれちゃんの話って…もしかしてうちのお兄ちゃんとの…?」
絵里の問いに新垣が頷いた。
「やっぱりそうなんだ!さっき言ってた好きな人って絵里姉ちゃんのお兄ちゃんでそのレコードを一緒に買ったんだぁ〜!」
今まですみれちゃんの目に映っていた姉・新垣が今日俺達と会って話を聞いたせいで随分と変わったと思う。
カタチは違えどそれはサユミちゃんの告白で兄貴を見る目が変わった絵里と似ている。
冷やかしとは違ったすみれちゃんのはしゃぎっぷりは見ていて愉快だった。
新垣もそれが妹の愛情表現だと分かっているんだろう。
もうすみれちゃんを怒ることもなかった。


99 :携帯21:2007/02/15(木) 12:28:09 ID:vGLEzEc0O
「すみれ…ありがとう…」
あの時新垣が俺の部屋で泣いた時もこんな声だった。
でも今は意味が違う。
あの時は悲しみの声。
今は希望と感謝の声。
新垣への絵里とすみれちゃんのプレゼントは新垣を新しいステージに押し出すお膳立てをしたようだ。
新垣の目から揺るぎない決意が見て取れた。
「もうすぐしたらお兄ちゃんの大学の学園祭があるから…その時にガキさん…ね?」
絵里の声はどこまでも優しかった。
「うん、分かった!その時に!!」
果たしてどういう結果が待っているのか。
上手くいくといいんだけど。
いや絶対上手くいくさ。
上手くいかなきゃ十何年振りかで絵里の兄貴を叩きのめしてやる。
それから俺達は絵里が絵里のお母さんと作ってきたケーキを食べながらワイワイ騒いだ。

(続く)

100 :ねえ、名乗って:2007/02/15(木) 22:20:44 ID:3IwMsV670
兄重絵里兄ガキ妹

101 :ねえ、名乗って:2007/02/16(金) 00:01:38 ID:87ubmAZG0
俺も兄妹が欲しいよ

102 :携帯21:2007/02/16(金) 09:31:19 ID:SagStn89O
>>99
「へぇ〜!すみれちゃん舞台で子役やったりしてるんだぁ〜!!」
絵里の驚きはなかなかのもんだった。
絵里自身舞台女優を目指してるらしいのですみれちゃんの話は刺激を受けるんだろう。
「今度はどんな役をするの?」
すみれちゃんはニコニコ笑いながら照れ臭そうに言った。
「葉っぱ」
「葉っぱ?」
新垣、絵里、俺…同時に3人に詰め寄られてすみれちゃんはどうにかなってしまいそうに照れていた。
「葉っぱだよ、フレディっていうの!でもセリフもいっぱいあるし凄く大事な役なんだぁ〜!」
すみれちゃんの目には力があった。
それは喜びから来る自信というものに違いなかった。
「今日もこれから稽古なの!」
張り切ってるなぁすみれちゃん!
「アンタ!前に言ってた大きなオーディション、あれどうなったのよ?」
姉が妹を見る目も優しかった。


103 :携帯21:2007/02/16(金) 09:33:27 ID:SagStn89O
「あれは最終選考までいったんだけど…落ちちゃった…」
「すみれ…アンタ大丈夫なの?」
「大丈夫だって!だってすみれは合格した娘に負けたとは思ってないんだもん!絶対すみれや他の娘が良かったと思うんだもん!選んだ人がおかしいんだよ!!」
すみれちゃんの言葉には恨みとか負け犬の遠吠え的なやっかみはみじんも感じられなかった。
むしろそれだけ言っても爽やかなくらいに涼しげな印象を与えてくれた。
それは何気に凄いことのように思えた。
なによりも自分を信じているからこそ言える強さ。
新垣の妹ながら年上の3人は圧倒されてしまった。
そんな訳でいつの間にか俺もすみれちゃんを選らばなかった審査員の無能さを口にはしないけれど嘲笑っていた。


104 :携帯21:2007/02/16(金) 09:37:20 ID:SagStn89O
「すみれちゃん!俺よく分からないんだけど、すみれちゃんならいつか大きな花を咲かせると思うよ!!だから頑張ってね!!」
「ありがとうS兄ちゃん!!」
プクプクした柔らかいほっぺたが俺の骨張った頬に触れた。
すみれちゃんにまた抱きつかれた訳で…。
「すみれぇ〜っ!!」
「すみれちゃ〜ん!!」
心配性の姉とジェラシーの混じったもしかすると将来義理の姉になるかもしれない絵里の声。
「おふふふ…それじゃあ行ってきま〜す!!」
あっという間に俺から離れたすみれちゃんは手を振って颯爽と部屋から出ていった
「里沙姉ちゃんファイト!!」
ちょこんと首だけ出したすみれちゃんがドアの向こうで笑っていた。
「すみれ…」
「スキスキス〜♪フワフワフ〜♪こんな気持ち〜♪マイメロディ〜♪」
気持ち良さそうに歌いながら勢いよく階段を下りていく足音が響いた。
「すみれ〜!遅くなったら寒いからこの前買ったコート着ていくんだよぉ〜!!」
「分かったぁ〜!」
新垣とすみれちゃん。
姉と妹。
なんとも微笑ましい日常の風景。
いいな…そういうのも。
こんな気持ち〜♪
メロメロディ〜♪

【コートにすみれを編】

〈完〉

105 :ねぇ、名乗って:2007/02/16(金) 11:19:23 ID:AD6jfMxs0
おつ
ほのぼの(*´∀`*)

106 :ねぇ、名乗って:2007/02/16(金) 21:21:21 ID:KXYClInhO

しかしすみれは光井をけなしたりする子じゃないだろ…

107 :携帯21:2007/02/17(土) 01:09:30 ID:ohTNtbGSO
>>104
それにしても凄いなぁ〜!!
辺り一面アイドルのポスターやグッズだらけ。
新垣が熱狂してるのが名前だけ聞いたことのあるあの娘達だったなんて隣に住んでても全く知らなかった。
時々賑やかな曲が聞こえてきたりしたけど気にも止めなかった。
普段テレビも見ないしこれといった決まった音楽も聞かないからさっぱりだった。
そんな俺だから自慢じゃないけれどポーズをとって着飾った女の子達の名前を1人として言えなかった。
「なぁ新垣、お前この中で誰が1番お気に入りなんだよ?」
ぶっきらぼうな俺の質問に新垣は水を得た魚の如くいきいきとした目で熱っぽく語った。
「ちょっとアンタねぇ〜!お気に入りなんて言っちゃ失礼だよ!」
「はぁ?なんだよそれ?」
「わたしに失礼なんじゃないよ!あのお方に失礼なんだよ!!」
「はぁ?」
「分かってないなぁ〜!あのねぇ、わたしなんて朝起きた時と夜寝る前はいっつも拝んでるんだから!!それくらい凄いお方なんだから!!」


108 :携帯21:2007/02/17(土) 01:11:42 ID:ohTNtbGSO
「へぇ〜」
「へぇ〜じゃないよ全く!そんな気の抜けた声のアンタには名前を言うのもおこがましいよ!!」
「そんなもんかねぇ」
「ほら!黙って頭下げる!アンタみたいな軽い人間にはこのお方の有難みなんて分かりゃしないよ!!」
なんだっていうんだろう新垣のヤツ。
まるでどこかの国みたいにポスターの前では平伏しなきゃいけないみたいだ。
「お前なにやってんの?」
「話しかけないでって!アンタの暴言を謝ってるんだから!!」
痛いなぁ〜新垣!
「あっ!!」
キョトンとしたつぶらな瞳の絵里がまっすぐに新垣の部屋の壁を見つめていた。
「どうした絵里?まさか絵里まで?」
新垣が拝んでいるポスターを見てなにか思い出したのか、バツの悪そうに絵里が苦笑いをした。
「ゴメンS…」
「お、俺?俺にか?」
「うん」
「どうしたんだよ?」
すると絵里はなんとも言い難い微妙な顔でおっきなおしりをグイっと持ち上げた。


109 :携帯21:2007/02/17(土) 01:12:52 ID:ohTNtbGSO
「あぁ〜!!」
絵里が謝った理由が一瞬にして分かった。
絵里がここに来る前にカメラ屋に寄ってもらってきた夏の旅行の写真の束が絵里のおしりで見事にぺったんこになっていた。
「別にいいよ折れ曲がったりしてる訳じゃないんだから!」
「ホントに?」
「うん」
改めてみてもやっぱり問題はないようだ。
「どれどれ、カメのおしりに潰された写真を見せてもらおうかな」
礼拝が終わった新垣が笑いながら紙袋を開けた。
「ちょ、ちょっと待てって!2人が見る前に俺に1度点検をさせてもらえないかなぁ?」
絵里には言えないような写真も紛れ込んでいるかもしれないし…いや確実に紛れ込んでるから。
「怪しいなぁ!!」
新垣の見事な眉毛が鋭角に曲がっていた。


110 :携帯21:2007/02/17(土) 01:14:29 ID:ohTNtbGSO
「怪しくないって…」
「だったらいいじゃん!」
「いや…でも…」
「はい!さっさと見るぅ〜!!」
「あぁ〜!ちょっと待てって!」
「いいじゃない!綺麗に写ってるよぉ〜!!」
最初の1枚は着いて早々食べたあの街の名物のおソバだった。
「このおばあちゃんカワイイねぇ〜!」
おソバ屋さんのだんだんおばあちゃんが満面の笑みで写っていた。
「いいなぁ〜こういうの!」
次に出てきたのはあの暑い最中結婚式を挙げていた2人。
「この2人はね、2日目に泊まった旅館で一緒だったアヤさんとシンヤさんだよ!」
絵里の説明に興味深そうに頷く新垣。
続いては浜辺で夕陽をバックに水着姿の絵里。
「イヤだぁ〜いつ撮ったのぉ〜!」
俺的にはかなり気に入って会心の1枚だと思ったのに絵里に没収されてしまった。

(続く)

111 :ねえ、名乗って:2007/02/17(土) 01:35:15 ID:kqfxGmD+0
あの方w

112 :ねぇ、名乗って:2007/02/17(土) 21:37:03 ID:VxPIaj9PO
乙です

もうこのまま羊でいいんじゃないかと思ってるのですがどうでしょう?>携帯21氏

113 :携帯21:2007/02/18(日) 10:12:21 ID:xAXUOD6NO
>>110
お次は…。
「あっ!!」
「どうしたのカメ?」
写真には気持ち良さそうに眠ってる絵里の顔しか写ってない。
だけどホントはその写ってない部分が重要で実は絵里は真っ裸。
「なんでもないなんでもない!」
そう言いながらもキッと絵里に睨まれる。
俺と絵里が初めて結ばれた後で俺がこっそり写した記念の1枚。
絵里は黙ってそれを俺の手が届かないところに置いた。
そういう訳で俺が現像を楽しみにしていたものはことごとく没収されてしまった。
気を取り直してカメだけ駅のプラットフォームで写した1枚。
そしていちじくアイスを頬張る絵里。
そしてそして…。
「誰この娘!?」
いきなり引きつった絵里の顔。
「んん?なんか写ってたか?」
「髪の長くなったえなり君じゃないの?」
「ガキさん冗談言ってる場合じゃないよ!誰なのよこの娘?」
写真を見ると俺の知らない間に撮られた証拠がありありと写し出されていた。


114 :携帯21:2007/02/18(日) 10:14:53 ID:xAXUOD6NO
「あぁ〜っ!この娘はぁ〜!!」
それは絵里がアイスを再度買いに行ってる間に俺に声をかけてきたちなみちゃんだった。
俺が気を抜いてるうちにお得意の媚た作り笑顔を自分で写したんだろう。
左手はシャッターに、右手は目の横でピースをしていた。
「違う!違うから絵里!この娘は地元の娘で絵里がいない時に声をかけてきただけだから!ほらよく見てくれよ!俺が写したんじゃないって分かるだろ!!」
自分でも情けないほど必死だった。
「うう〜っ…」
「俺は無視して追い払ったって!誘われたけど絵里がいるのに行く訳ないじゃないないか!!」
「誘われたんだ!」
「あっ!いやぁ〜そのぉ〜!」
「いいじゃんカメ!ちゃんと断ったみたいだから許してあげればぁ〜!」
「う〜ん…」
俺なんも悪いことしてないのになんでこんなに疑われてんの?
そりゃ少しはいやらしい想像もしましたよ。
実際ちなみちゃんがエッチしてるところも拝ませてもらいましたし。
でもそれだけじゃん!
たったそれだけじゃないの!!
「次!!」
語尾の強くなった絵里はまだ残っている写真を勢いよく広げた。


115 :携帯21:2007/02/18(日) 10:22:52 ID:xAXUOD6NO
「あぁ〜っ!!」
その写真には浴衣の帯しか写っていなかった。
しかし俺と絵里はそれをなにに使ったか分かっている。
不思議そうにその写真を眺める新垣を横目におもいっきり絵里につねられてしまった。
「なにこれ?」
「浴衣の帯ですけど…」
「分かってるよ!なんでこんなの撮った訳?」
「いやぁ〜なんでなのか憶えてないもんで…」
「ふ〜ん、変わった趣味してるね」
ドキッとした。
変わった趣味…確かに。
「ガキさん次いって!」
「はいよぉ〜!」
新垣のあっけらかんとした声が響いた。
「あっ!まぁさ女将と板長だ!!」
絵里が新垣にこの2人の経緯を話し始めた。
全くの他人事なのに感激家の新垣は逐一頷きながら目頭を押さえた。
「会ったこともないけど2人には幸せになってもらいたいよ!幸せにならなきゃいけないよぉ〜!!」
涙声の新垣がどういう訳か絵里の膝をぴしゃんと叩いた。
「次、頼むから次にいってカメ!」
「はいはい!あっ!ガキさん見て!あの人だよ!れいなの彼氏!!」
女将達の一件の後宴会となって浴衣姿でVサインの田中と〆〆氏。
そうだよな。
新垣はこの人と会ったことあるんだよな。
「田中っちがあの人とねぇ〜…」
しみじみと新垣が語った。


116 :携帯21:2007/02/18(日) 10:27:09 ID:xAXUOD6NO
「ところで田中ってどうやって〆〆さんと知り合ったのか知ってるか?」
俺の質問に絵里と新垣は強く頷き合うとたった一言「知らないよ」とつまらなそうに言った。
田中のことなんでそんなに深く追求しようとも思わないから放っておいたけれど絵里も新垣もなにか知ってるな。
まぁいいや。
「あとは空港で写したのや飛行機から眺めた雲とかばっかりだよ」
「いやぁ〜思い出しますなぁ〜2泊3日の楽しかった旅行を!どうですか亀井さん?」
ご機嫌取りの俺を冷たい目で見る絵里。
まだ怒ってるのかちなみちゃんと帯を。
あれ?
「絵里!お前のおしりの下に1枚ないか?そんな風に見えるんだけど?」
「えっ?」
絵里が腰を上げるとやっぱり1枚はぐれた写真が折り曲がって落ちていた。

(続く)

117 :携帯21:2007/02/18(日) 19:53:02 ID:xAXUOD6NO
>>112
ご意見ありがとうございます!!
そのつもりです…というかそうせざるをえないみたいですね
安定してる(羊)の方が毎日書き込むには適してるのかもしれませんし
ただ(狼)でこのスレがなくなってから携帯21のが途中で終わったと思ってる人がいたらかなり悔しいです
生意気なようですがここの存在を知らせてあげることが出来ればと思えてなりません

読んで下さってる方に感謝します

118 :携帯21:2007/02/18(日) 20:02:20 ID:xAXUOD6NO
>>116
「あっ!やっぱりだ!どれどれ…」
晴れ渡った窓の向こう。
バンガローで海をバックに俺と絵里…そして俺達の間に生まれもってのスマイリー安倍さんが写ってた。
「安倍さんじゃ〜ん!やっぱり安倍さん良い顔で笑ってんなぁ〜!!」
「ホントだぁ〜!安倍さん絵里も大好き!!良い人だよねぇ〜!!」
「安倍…さん…?」
「ガキさんも見る?この人はねぇ…」
「ああああ安倍さん!!」
驚天動地のような顔で新垣が安倍さんの写った写真を持って震えて出した。
「どうかしたガキさん?」
尋常じゃないほど興奮して写真に穴が開くほど新垣は凝視していた。
「おい、大丈夫かよ新垣?」
「大丈夫じゃないかも…」
いつまで経っても写真を離そうとしない新垣。
「ねぇ、ホントにどうしたの?ガキさん急に固まっちゃうから絵里怖くなっちゃったよ!」
「お〜い新垣!」
心ここに在らずってな感じで微動だにしなくなった新垣を絵里が揺らした。


119 :携帯21:2007/02/18(日) 20:04:03 ID:xAXUOD6NO
「この人なにか言ってなかった?」
マジの顔の新垣。
「そういやぁ〜なんて言ってたかなぁ〜…そうそう、元々ここが地元じゃないとは言ってたかな」
「他には?」
「他に?絵里!なんか言ってたか?」
「う〜ん、そういえばそう!絵里達が住んでるこの街に住んでたって言ってた!!」
「それで!?」
「それで…可愛い後輩を残して黙って引っ越したことが心残りだとかなんとか…」
「やっぱり」
「…ってまさか…まさかガキさんのことなの!?」
新垣は黙って頷いた。
「エエエッ〜!!ホントなのガキさん!?」
「マジかよ新垣!?」
「安倍さん…生きてたんだぁ…良かったぁ…」
新垣の両目がみるみるうちに涙でいっぱいになってあっという間に頬を伝わり床を濡らした。
「ガキさん…」
「ゴメンねカメ」
絵里が差し出したハンカチを目に当てた新垣は少し嬉し恥ずかしそうに笑った。


120 :携帯21:2007/02/18(日) 20:11:45 ID:xAXUOD6NO
「どういうことなんだ?」
俺にはなにがなんだかさっぱり分からなかった。
「うん…」
新垣はハンカチを膝の上に置くと目を真っ赤にしてゆっくりと話し始めた。
遡ること5年前のちょうど今時分、3年生が一線を退いて夏休みが終わりキャプテンを任された新垣はチームとしてのまとまりがようやく出てきたと実感していた。
そんな時近所の公園で部活の後も1人バスケに明け暮れているところにその人は現れた。
「お姉ちゃん上手だねぇ〜!」
見るからにどん臭そうな女性が3ポイントを決めた新垣の横で拍手をしていた。
「あっ、どうも」
言葉を交わすのは初めてだった。
けれど今までにこの公園に来る度に見かけていたので案外すんなり話すことが出来た。
「今日は歌わないんですか?」
その人がいつも公園の隅っこで訛り丸出しで歌の練習をしているのを新垣は近くを通る度に聞いていた。


121 :携帯21:2007/02/18(日) 20:13:06 ID:xAXUOD6NO
「たまにはねぇ〜」
その人は満面の笑みで優しげに笑うとドスドスと体を揺らしてリングの下に転がったボールを新垣にパスした。
「安倍さんが手伝ってあげるよぉ!」
安倍さん。
その時初めて新垣は彼女の名前が安倍さんだと知った。
安倍さんは歌手になる為に田舎を出てきたばかりで、なにがなんだか分からないうちにこの街に住んでこの公園に来てたらしい。
いつも1人でいたから思い切って新垣に話しかけたというのは後で分かった話。
それからというもの公園に行く度に安倍さんと顔を会わし、時には夜遅くなるまでお互いの夢を語り合い、時には安倍さんの歌の感想を言ったり安倍さんの路上ライヴを手伝ったりしたらしい。
うち解けた頃には新垣は安倍さんを姉のように慕っていた。

(続く)

122 :ねえ、名乗って:2007/02/18(日) 21:34:58 ID:Cn5+/LxU0
そんな重要なキャラをへんな男とHさせて良かったの?

123 :ねぇ、名乗って:2007/02/18(日) 22:15:21 ID:+2M+k4no0
やっぱりあの伏線はがきさんだったか

124 :カカ:2007/02/18(日) 22:41:31 ID:HVrEH80A0
新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら?

困る!

125 :読書公園の人:2007/02/19(月) 11:30:16 ID:jQjVt3xn0
遅くなりましたが更新いたしました
いつの間にか羊に移転してたの知りませんでした・・・

>>21
第1章タイトル修正いたしました

放課後〜は結局どうなったんでしょうかね
作者さんがスレを移転すると言ってましたが移転先を見つけられなかったので
続きが気になったままになってます

>>24
結局「もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら21」のスレだけが
どこを探しても取得できず歯抜けのような状態が続いています・・・


126 :携帯21:2007/02/19(月) 20:33:37 ID:WJGXhn09O
>>121
「へぇ〜知らなかったよ、新垣がそんなことしてたなんて!」
「ガキさんそれでそれで?」
俺達が中3の時、新垣はある時期学校で1番注目されていたのかもしれない。
というのも新垣の才能と不断の努力とで新垣率いる我が校の女子バスケット部はそれまで万年予選敗退だったのに新垣の圧倒的なパフォーマンスで全国大会に出た上に優勝には届かなかったけれど準優勝の栄誉に輝いた。
それは安倍さんのお陰で精神的に強くなれたからと新垣は目を輝かせた。
それから数ヶ月、忘れもしない新垣が誕生日を迎えた日、同級生に先駆けて新垣は近所の高校に特別推薦で入学が決まった。
準優勝した時にはあれほどもてはやされた新垣も、その時はみんなから羨ましいを通り越して嫉妬された。
仲の良かった俺や絵里でさえ羨望の眼差しだったのに他のヤツ等が平気でいられる訳がなかった。
俺が言うのもおかしいがその日以来新垣は勉強もしていたがバスケだけしてればいい毎日だった。


127 :携帯21:2007/02/19(月) 20:35:11 ID:WJGXhn09O
年が明けて俺達に受験が近づいてくると益々新垣への風当たりは強くなっていた。
「なんでアイツ学校に来てんだ?バスケだけしてればいいんだろ!」
「いいよねぇ〜バスケだけしてれば!スッゴくムカつくんだけど!」
あしざまにそんな言葉を俺も聞いたことがある。
新垣をヒーロー視していた人間だけでなく、新垣と一緒に汗水垂らした同じバスケ部員の中にもそんなことを言うヤツがいて、正直新垣は孤立していた。
もっと俺や絵里がしっかりしてれば良かったんだろうけど、俺達も受験生だったので自分のことで精一杯だった。
俺も絵里もサユミちゃんも田中も新垣と同じ第1希望の近所の高校に合格して、晴れて卒業を目の前にしたある日それは起こった。
相変わらず後輩に慕われていた新垣はピンと緊張した肌寒い日に体育館で後輩達と練習をしていた。
多分その時のことは俺も絵里もそこにいた誰もが一生忘れられないだろう。
体育館の2階から新垣の練習模様を眺めていた俺達の目に信じられない光景が映った。


128 :携帯21:2007/02/19(月) 20:37:03 ID:WJGXhn09O
後輩の放ったボールがリングに当たってリバウンドを新垣が後輩と競って着地した瞬間、思い出したくないくらい奇妙な音と共に新垣の足が信じられないほど異様な方向に曲がった。
「ウアアアァ〜!!!」
叫びながら倒れる新垣。
膝を持ったままもがき苦しむアイツの姿は忘れられない。
「ガキさ〜ん!!」
泣き叫ぶ絵里の声で俺やサユミちゃんや田中もフロアに飛び出した。
すぐさま体育教官室に飛び込んだ後輩が血相を変えて数名の先生と戻ってきた。
「新垣!しっかりしろ!!」
しっかりするもなにも直視出来ないほど曲がってる足を見れば分かるだろう!!
俺は内心凄く腹が立った。
先生達に担がれて病院に運ばれた新垣。
即入院即手術。
春休みになって見舞いに行った俺達の前にはがんじ絡めにされた新垣の足が天井からの金具で吊されていた。


129 :携帯21:2007/02/19(月) 20:42:37 ID:WJGXhn09O
「ず〜っと感覚がなかったけどようやく痛み始めたよ」
新垣は笑っていたが俺達は目を合わせることも出来なかった。
そういえばあの時新垣のベッドの近くに今この部屋にある1枚のCDを見かけたことがあった。
「なぁ新垣、あの時このCD病室にあったよな?なんて曲なんだ?」
「あぁ、それね!わたしが初めて娘。を好きになった曲で安倍さんがいっつも公園で歌ってたんだ!『ふるさと』っていうんだぁ〜!!」
そして新垣はその曲のフレーズを口ずさんた 。
「涙〜止まらないけど〜昔のように叱ってマイマザ〜♪」
そういえばよく新垣が歌ってた気がする。
「このCDね、安倍さんがくれたの!ガキさん、泣きたい時には泣くんだよぉ〜!泣けるって幸せなことなんだよぉ〜…って!」
そう言うと新垣はいろんなことを思い出したんだろう。
また目にいっぱいに涙を溜めた後抑えきれずに泣き出した。

(続く)

130 :携帯21:2007/02/19(月) 20:54:16 ID:WJGXhn09O
>>125
読者公園の人
相変わらずありがとうございます!!!
確かに桃子のとこ最初の部分ないですね!
困ったな…

131 :ねえ、名乗って:2007/02/19(月) 22:49:20 ID:TE2b3tpj0
もしもろだに21うpしてみましたが うまくいってるのかよくわかりません
もしあれだったら 70ぐらいでdat落ちしてるスレのようなので
携帯21さんの書き込みをここに転載します


132 :名無し募集中。。。:2007/02/20(火) 17:21:57 ID:x7cFIoOSO
いい加減にしろようW

133 :携帯21:2007/02/20(火) 21:17:34 ID:JMar1EZ+O
>>129
俺達が高校に入学して3ヶ月が経った梅雨の頃、ようやく新垣は松葉杖をついて学校にやって来た。
懸命のリハビリでやっと歩行が出来るまでになったらしい。
ちょっと前までの新垣を知ってるだけにあまりにも痛々し過ぎるその姿を俺達は無理矢理作った笑顔で迎えてやるしか出来なかった。
それでも中には口の悪いヤツがいた。
「バチが当たったんだ」とか「なんであんな足で学校来れるんだ!やっぱりお偉いさんとコネでもあるんじゃねぇの!」とか。
バチの意味が分からなかったけれど、そんな風になった新垣をも悪く言う神経が俺には理解出来なかった。
そんなヤツ等に俺が文句を言うと「お前は新垣が好きなのか?」とか「幼なじみだから一緒にお風呂でも入ってやれば?」とかその度に馬鹿にされた。
頭に来た俺は随分とそんなヤツ等ともケンカしたけれど残るものは虚しさと新垣に対する同情だけだった。
いつしかそれが愛情なんだと錯覚して、プールの後で絵里の〇〇〇を見て動転した俺は思わず新垣に告白してしまったという訳だ。


134 :携帯21:2007/02/20(火) 21:21:33 ID:JMar1EZ+O
それにプールの時久々に見た新垣の膝の傷もやっぱり俺を混乱させたんだろう。
なんてバカなんだ俺は。
新垣は新垣でもの凄く頑張ってるっていうのに、人のこと同情するってことがどれほど傲慢だったか俺は心底思い知らされた。
さて高校に来た新垣に待ち構えていたのはそんな悪口だけじゃなかった。
多分一番こたえたのはもう二度と飛んだり跳ねたり出来ない体になってしまったということだろう。
走ることは出来ても全力はダメ、その上跳ねたり出来ないとなると必然的にバスケは諦めるしかない。
新垣は怪我をした時点で覚悟はしていたらしいけれど、それでも俺はそんな新垣とどう接していいのか分からなくなった。
体育の時間も見学の新垣。
明らかに自分より劣る運動神経の同級生がヘラヘラとボールと戯れてるのを新垣はどう思って見てたんだろう。
まあそういう訳で俺と新垣は幼なじみのくせに妙にギクシャクしてしまい話そうにも上手く相手を見ることさえ出来なくなってしまった。


135 :携帯21:2007/02/20(火) 21:24:30 ID:JMar1EZ+O
そういう訳で新垣が回復することを見越した上で入学を認めた学校側の特例措置はものの見事に外れた。
だからといって学校側も新垣に退学を命じる訳にもいかずそれこそ温情で新垣は普通の生徒として高校に残ることが出来た。
そうなるとまた口うるさいのが出てくる。
学校側のことはともかく新垣が入ってくることで全国を約束されたものと信じ込んでいたバスケ部の先輩や同級のヤツ等は期待していた分だけあからさまに新垣を罵ったりした。
「学校に来るな新垣!」だとか「コネガキ死ね!」とか、どうしたらそんなこと言えるのか分からないほど汚い言葉が飛び交っていた。
ちょうどその頃に“新垣バッシング”という言葉も囁き出されて、俺達まで気が滅入ったんだから新垣の心はズタズタになっていたんだろう。
家に帰る途中にある公園で安倍さんに毎日会うことで新垣の人間性はギリギリ保たれていたらしい。


136 :携帯21:2007/02/20(火) 21:26:24 ID:JMar1EZ+O
「そんなことでダメになるんならダメになればいいべさ!!ガキさん!アンタそんな娘なのかい!?」
悪く言うヤツ等以外誰も新垣を温かく迎えていたのに、安倍さんは事実そんな風に冷たく言ったらしい。
そしてそれが新垣を支えたことになるとは…。
むしろ突き放されることで新垣が活きた。
強くなった。
安倍さんに会えば元気になれる。
安倍さんに会えば笑うことが出来る。
安倍さんに会えば勇気が持てる。
安倍さんに会えば…。
安倍さんに会えば…。
安倍さんの存在全てが新垣の生きる力になっていった。
そしてもう1人。
新垣がずっとず〜っと想い続けていた人が新垣を支えることになる。
それはやっぱり絵里の兄貴だった。

(続く)

137 :名無し募集中。。。:2007/02/21(水) 01:23:07 ID:6CAgVdfnO
そろそろ亀H期待ぃ

138 :携帯21:2007/02/21(水) 09:29:16 ID:g4bxuztWO
>>136
いつの間にか新垣の中で絵里の兄貴は自分を伸ばす為の特別な存在になっていた。
新垣の勝手な思い込みと言えばその通りなんだが、時としてそんなことが人を飛躍的に伸ばしたりすることも間違いじゃない話。
こんなんじゃあの人はわたしを好きになってくれない…。
こんなんじゃあの人を好きになる資格なんてない…。
新垣の想いは強力だった。
以来ある時期から誰の目にも新垣が強くなったと分かるほどアイツは変わっていった。
そして夏休みが終わって2学期の始業式の日。
やって来た新垣に誰もが度肝を抜かれた。
それまでの新垣はおでこ全開で髪をウルトラの母のように2つに結び、整えることを知らないくらい太くて濃い眉毛をそのままにしていた。
それが…。
「あの時のガキさんには参ったよ!だってガキさん凄く綺麗になったんだもん!絵里目を疑っちゃったもん!」
絵里の言う通りだった。
俺も信じられなかった。
眉毛を整えて前髪を伸ばし背中までストレートにした新垣。
バスケをやめてから少しだけプニッたせいもあるかもしれないが強烈に男心をくすぐるなにかを備えていた。


139 :携帯21:2007/02/21(水) 09:30:36 ID:g4bxuztWO
「あの時確かにクラスの男達の見る目が変わったよな!」
「ふ〜ん、それで2年越しにガキに告白することに繋がる訳ね?」
「バカ!そんなんじゃねぇよ!」
「冗談だよ!でもホントにガキさん変わったよね!!」
絵里はその時のことを思い出したのか自分の髪を指に絡めて感触を確かめていた。
「カメなら分かるでしょ、わたしの気持ち!?」
新垣にそう言われて絵里は照れ臭そうに笑うと「うん」と言って俺を見た。
「どういうことだ?俺にはさっぱり分からないんだけど」
「バカだねぇアンタは!ホント女心が分かっちゃいないよ!」
「ホントだよねぇガキさん!Sの鈍感!!」
なんなんだ全く。
これじゃ俺だけ悪者だ。
「どういうことだよ?」
「アンタねぇ…まぁいいわ!今日は特別に教えてあげる!女の子が髪を切るんだよ!それがどういうことか分かる?」
聞いたことはある。
失恋からふっ切る為に切るとかなんとか…。
「…だろ?」
「甘いなぁ〜」
「甘いよねぇ〜ガキさん、それだけじゃないんだよ!」
もったいぶる2人についイライラしてしまう。


140 :携帯21:2007/02/21(水) 09:33:25 ID:g4bxuztWO
「なんだよもう〜教えてくれよ!」
「つまりはねぇ…決意表明でしょガキさん?」
「そう!」
決意表明?
「どういうこと?」
「まだ分かんないかなぁ〜?ガキさんはね、お兄ちゃんを好きだって誰にも言わないけれど髪型で宣言したって訳!!」
ほほぉ〜っ!!
なるほど!!
「なるほどなぁ!よ〜く分かったよ!でもなんで絵里も分かるんだ?」
「はぁ?アンタそれ本気で言ってんの?」
「うん、なんでなんで?」
信じられないって顔で新垣が俺を見ていた。
「カメ!今からでも全然遅くない!別れたらぁ〜!?」
「おいおい新垣!なんでそうなるんだよ?」
「だってアンタがあまりにも鈍過ぎてカメが可哀想だからさぁ〜!!」
「はぁ?俺が?」
「当たり前じゃん!!今は伸びたけどなんでカメが似合ってたロングをおもいきってショートにしてその上栗毛色に染めたのかアンタまだ分かんないの!?」
「あっ!!」
そういうことか!!
全然知らなかった。
「そうだったんだ…アハ、アハハハ…絵里、ゴメン!俺そんなこととは全然知らなかったよ!」
あの時絵里が髪を切ったのは勿論分かってはいたけれど正直全然興味なかった。
でもそんなこと絶対に今は言えない…でももう言ってしまったようなもんだけど。


141 :携帯21:2007/02/21(水) 09:35:56 ID:g4bxuztWO
「ゴメンな絵里!俺、これからはもっと絵里のこと分かってやれる男になるから!約束するから!!」
完全に膨れっ面の絵里。
ちょっとやそっとじゃ許してもらえそうにないぞこれは!
「なんか言ってくれよ絵里!」
怒った目だけがこっちを見ている。
「そんな顔しないで!絵里!ゴメンったらゴメン!!」
やっぱり黙ってる絵里。
「新垣!お前からもなにか言ってくれよ!」
「はぁ?なんでわたしが?」
「あぁ〜!どうしたら許してくれるんだよぉ〜!?」
その時の絵里の目は尋常じゃないほど怖かった。
「好きって言って!!」
「はい?」
「ガキさんの前で絵里のこと好きって言って!!」
「う、嘘だろ絵里?」
激しく迫ってくる絵里に女の執念というか恐ろしさのようなものを凄く感じた。
「ホント!!ガキさんの前で絵里を愛してるって言って!!」
「そんな恥ずかしいこと言える訳ないだろ!?」
「言って!!」
俺達の掛け合いを黙ったままじっと眺めている新垣。
こんな状況でそんなこと言えませんよホントに。
「後で2人の時にな…」
「言って!!いいから言って!!!」
こんな頑固な絵里初めて見た。
「マ、マジでか?」
「マジったらマジで言って!!」
「うぅ…っ」


142 :携帯21:2007/02/21(水) 09:38:42 ID:g4bxuztWO
「言ってったら言って!!!」
「わわ、分かった!分かりましたよ!言うよ!言いますよ!!」
「言って!」
「ぇり好き…」
「はぁ?今なんて言ったの?」
強力な突っ込みが横から入ってきた。
楽しんでるな新垣のヤツ。
「あぁ〜もう!分かった!分かりました!!絵里〜!大好きだぁ〜!!」
「そんな心の籠ってない言い方じゃイヤ!!ちゃんと言って!!」
くうぅ〜っ!!
ここぞとばかりに絵里のヤツ。
こうなったら腹をくくるしかない。
分かりました!
ホントに分かりましたよ!!
「亀井絵里さん」
「はい」
「俺はアナタのことが好きです!大好きです!!心から愛してます!!どうかこんな鈍感な俺を見捨てないでこれからも付き合って下さい!よろしくお願いします!!」
ポスターに平伏する新垣じゃないけれど俺も絵里の前にひざまずいた。
「ガキさん聞こえた?」
「うん、ちゃんと聞いたよ!わたしが証人だからね!」
「ありがとうガキさん!絵里にも聞こえたよ!S…」
「は、はい!」
その時絵里は殺し屋のような目で呟いた。


143 :携帯21:2007/02/21(水) 09:55:34 ID:g4bxuztWO
「浮気をしたらどうなるか…」
そう言うと手元に残っていた目を細くして笑っているちなみちゃんの写真を俺の目の前でビリビリと破り始めた。
ひひひえぇ〜!!
髪の長いえなり君がズタズタに切り裂かれていくぅ〜!
床に散らばった写真の断片。
ちなみちゃんの目が怨めしそうに天井を見ていた。
ゾクゾクっと背中に冷たいものが走った。
人生待ったなし。
これからの俺にはよそ見なんて絶対に出来ないということはこの油汗ひとつとってみてもよ〜く分かった。
「それに…」
「えっ!まだなにかあるの?」
相変わらずの絵里の視線が半端なく怖かった。
「誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントは別にしてよね…」
そうきたかぁ〜!
うやむやのうちに1つにまとめようと思ってたのに…。
そんな俺の魂胆なんて最初からお見通しと言わんばかりの顔で絵里が俺を見ていた。
「ははぁ〜っ!!」
悪代官が黄門様に平伏するように俺も改めて絵里に手をついた。
俺の将来…決まった…。

(続く)

144 :名無し募集中。。。:2007/02/21(水) 10:07:54 ID:aAIgPPrbO
アホ!いい加減にしろクズ

145 :名無し募集中。。。:2007/02/21(水) 15:31:54 ID:6CAgVdfnO
>>114

146 :ねえ、名乗って:2007/02/21(水) 18:35:24 ID:qFzFF7e10
おつー

147 :ねぇ、名乗って:2007/02/22(木) 01:37:51 ID:petYph0j0
携帯21氏相変わらずコンスタントな執筆ぶりだね乙
殺し屋のような絵里を想像したらちょっとチビったよw


148 :携帯21:2007/02/22(木) 11:14:15 ID:rnyw+rzwO
>>143
「凄いねカメ!初めて見たよカメのそんな顔!」
新垣の言ってることは全くもって正しい。
「だって初めて怒ったんだもん!酷いよね!全然気付かないなんて!!」
「まぁそうだけど…アンタ!見捨てられないで良かったね!」
「おっ、おう」
ぎこちない返事をした俺を絵里がまたキッと睨んだ。
勘弁して下さいよホントにさぁ〜。
「に、新垣!お前の話の途中だっただろ!安倍さんどうしたんだよ?」
「あっ!そうだったね!」
「早く続きを聞かせてくれよ!」
どうにかして話を戻そうとすると絵里もいつもの可愛らしい顔に戻って新垣の方を向いた。
「なんで安倍さんは黙って行っちゃったの?」
そう!
問題はそこだった。
「俺もそこが知りたい!」
新垣は目を細めて語り出した。
「安倍さんね、いっぱいいっぱい受けたオーディションが1つ受かってレッスンにレッスンを繰り返してようやくデビューすることが決まったの!」
「うんうん」
「そしたらね…」
新垣の言ったことをまとめてみる。
デビューした安倍さんはいきなり大ヒット…という訳には勿論いかなかった。


149 :携帯21:2007/02/22(木) 11:15:37 ID:rnyw+rzwO
当然といえば当然のこと。
普通はそんなに簡単じゃないだろうし売れたとしてもすぐ消えていく人がほとんど。
それならまだしも下積みを重ねていったからって売れるとは限らない世界。
ようやくポツポツと名前が知られてラジオやテレビに出始めた頃、世間の流れが不利に働いていた。
なにしろ女性のソロシンガーは腐るほどいた。
それなりに目を凝らして見ればそれぞれの個性の違いは分かるんだけれど世の中の大半はそうは見てくれなかった。
安倍さんはスタートをきった瞬間、すでに飽きられた存在になっていた。
そんな中、早速崖っぷちの安倍さんが放った新曲は起死回生のその年を代表する名曲となった。
『LOVE らしい』
なんとも殺風景というか旨味も感じないひねりのない題名のその曲が疲弊し切った世の中を明るくした。
新垣曰く、安倍さんには似合わないノリノリのダンスチューン。
それが世間を賑わせるんだから分からない。


150 :携帯21:2007/02/22(木) 11:16:57 ID:rnyw+rzwO
俺だって聞いたことあるんだもん。
そりゃ有名だ。
まさかあの安倍さんが歌ってたとは知らなかったけれど。
絵里なら分かったっていいはずなんだが新垣からCDを見せてもらった限り旅行の時会った安倍さんとは別人でその当時は随分と痩せていた。
それに今でも充分可愛いのだけれど、そのジャケットの安倍さんはまだ華奢だったせいか儚さと脆さが合わさったなんとも魅力的な女の子だった。
しかし新垣からしてみればやっぱりあの曲はよくないらしい。
ホントの安倍さんを活かした曲ではなくて売れてお金が入って名前が出ただけの曲という辛口評価。
事実安倍さん自身が作った曲ではなかったので益々新垣は気に入らなかったみたいだ。
俺なんて大ヒットしただけでももの凄いことだと思ってしまうんだけどそういうもんじゃないらしい。
「本当に人の心を揺さぶる曲はあんなもんじゃないよ!結局あの曲はそれだけの曲なんだよ!!」
そう断言する新垣。
そう言われると確かに時代が生んだ曲で心に響く曲という気はしない。
さっき新垣が歌ってくれた『ふるさと』の方がなにか響くものがある。


151 :携帯21:2007/02/22(木) 11:18:26 ID:rnyw+rzwO
そしてそうこうしてるうちに安倍さんのファーストアルバムが発売されることになる。
元々作詞もしたりしてた安倍さんにはホントに自分の作った曲が世間に出るということで気合いが入りまくっていた。
売れても時間がある時には新垣と会っていた安倍さん。
はりきっていた安倍さんの様子を新垣は懐かしんだ。
「でもね…寸前になって入れ替わっちゃったの…」
どういうことかというと制作者側がまだ安倍さんの作詞は弱いと判断し、でも安倍さんの名前は使いたいということで安倍さんの名前をクレジットしながら作詞する人を別に用意した。
安倍さんは猛烈に反発したが事務所の意向もあり逆らえなくなってしまいうやむやのうちに発売することになった。
渋々リリースしたファーストアルバム。
それは確かに売れた。
しかし…。

(続く)

152 :ねえ、名乗って:2007/02/22(木) 20:01:14 ID:MFPaO/bA0
なんだかすごいですな

153 :ねぇ、名乗って:2007/02/23(金) 01:45:02 ID:bnuOnSLK0
携帯21氏おつ〜
ガキさんのなっちヲタぶり全開が微笑ましいね
「LOVE らしい」ってネーミングにちょっとワロタ

154 :携帯21:2007/02/23(金) 13:07:41 ID:x7/+5O5hO
>>151
安倍さんの曲じゃない安倍さんの曲。
それが世間の話題になろうとは安倍さんも含めて誰も思ってなかっただろう。
“盗作”
安倍さんの知らないところで安倍さんは足元を掬われた。
影武者が知らずにやったことなのか。
それとも知っててやったのか。
いきなりスターダムに乗し上がった安倍さんへの単なる嫉妬からくる嫌がらせなのか。
どこか違う事務所の差し金なのか。
ともかくそうなると世の中が黙っていない。
槍玉にあげられた安倍さんに非難ごうごうの中傷の嵐。
それはそれはもう酷いもんだったらしい。
シャンプー、お茶、カラオケ機、缶コーヒー…引く手あまたのCMも全てカット。
それまでに築いたものはあっという間に崩れさり総スカンの浮き目に遭うことになる。
マスコミというのは怖いもんでそんな窮地の安倍さんに追い討ちをかけるようにスキャンダルを報じる。
俳優との交際をすっぱ抜かれた安倍さんは苦し紛れの言い訳を残してブラウン管から姿を消した。


155 :携帯21:2007/02/23(金) 13:10:25 ID:x7/+5O5hO
短期間の内に喜怒哀楽をいっぺんに味わった安倍さん。
全く予想だにしていなかっただけに安倍さんは苦悩と葛藤で人間不信に陥ってしまった。
「ストレスが地球をダメにする」
そう言った安倍さんは迷うことなく綺麗さっぱり所属事務所を辞めた。
つまりは表舞台から足を洗った。
「千の顔を持つ安倍さんだよ!またどっかで名前を変えてでも歌ってるよ!歌える場所があればもうどこだっていいからねぇ〜!」
渦中の人となった安倍さんは公園で新垣にそう語ったらしい。
その時の安倍さんはなぜだか晴々とした顔でとても悪い意味で時の人とは思えなかったらしい。
にも関わらずそれが安倍さんの新垣への最後の言葉になった。
新垣が公園に行っても安倍さんはいなかったし連絡も取れなくなった。
さよならも言わずに安倍さんはこの街から忽然と消えた。
話は前後するようだがそれは新垣が壮絶且つ陰湿ないじめに遭っていた高校1年の夏のことだった。


156 :携帯21:2007/02/23(金) 13:15:16 ID:x7/+5O5hO
「安倍さん生きてたんだ…良かったぁ…」
ひとしきり安倍さんとのことを話した新垣がまた涙を浮かべた。
一番辛かった時期に安倍さんがいなくなって絵里の兄貴とは会うことも出来ない。
新垣の拠り所はスピーカーから流れてくるあの娘。達の歌しかなかった。
「なるほどねぇ…新垣がそこまでしてこの人達を好きなのがよ〜く分かったよ…」
俺は新垣が崇拝する優しげな微笑みのキングスライムみたいな人に手を合わせた。
「アンタ安倍さんがいたとこの住所分かる?」
新垣が真剣な顔をして俺の肩を揺さぶった。
「おっ、おう…ちょっと待ってくれよ」
「まさかガキさん今から…」
「行くよ!!」
新垣は立ち上がって机の引き出しからお金をかき集めて数え出した。
「安倍さん!!今行きますから!!」
鞄を用意した新垣は早速荷物を詰め込んでいつでも行ける準備をし始めた。
「ガキさん、絵里のありったけのお金使って!」
「勿論俺のも持って行ってくれよ!!」
俺と絵里合わせても1万円にも満たなかった。


157 :携帯21:2007/02/23(金) 13:17:33 ID:x7/+5O5hO
「絶対返すから!凄く助かるよ!ありがとう!!」
また泣きそうになる新垣。
「おっ!あったあった!いいか新垣!S県のI市…」
「分かったよ!ありがとう!!」
「あっ!待ってガキさん!はい、これ!」
絵里が渡したのは絵里がおしりに敷いていた折れ曲がった俺達と安倍さんが写っていた写真だった。
「新垣!安倍さんにヨロシクな!!」
「ガキさん!向こうに着いたらちゃんと連絡してね!絵里待ってるから!!」
新垣の目に迷いはなかった。
強く頷く新垣。
「じゃあ行ってくるね!!」
そう言うと新垣はやっぱりタタタ〜ンと階段を駆け下りていった。
あっという間の出来事。
俺と絵里はポカ〜ンとことのなりゆきを見ていただけ。
「行っちゃったなぁ…」
「うん…」
主人のいなくなった部屋。
落ち着かないなんとも妙な空気。
「じゃあ片付けてお隣に行きましょうか?」
俺の誘いに絵里も黙って頷いた。

(続く)

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